大会

第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)

卓球

見どころ

 北京オリンピックで採用された団体種目が2回目の開催となり、試合方式が単純なトーナメント戦に改められた。これにより、中国と決勝まで当たらないことが保証される第2シードを争い、大会前から強豪チームが激戦を繰り広げた。7月4日発表予定の世界ランキングとそれに伴う団体戦シーディングリスト、卓球競技開始3日前に行われるドロー会議(7月25日予定)に注目が集まる。

 団体戦に先立って行われることになったシングルスでもドローに注目が集まる。シングルスもトーナメント戦で行われるが、参加選手のうち日本選手トップ男女各2名を含む16名の選手が3回戦(勝てばベスト16)から登場するシード扱いとなる。シード選手は既に会場での試合を経験し勝利を収めた選手と初戦を行うことになり、初戦の緊張と共に接戦となることが多い。毎回16名中4名程度のシード選手が初戦で姿を消すが、北京大会と違い団体戦の前にシングルスを行うことになったため、シード選手にとってはより厳しい初戦となる可能性がある。

日本チームの特徴

 日本チームは男女ともに平均年齢約22歳、23歳と大変若く、オリンピックでは現在のランキング以上の活躍が期待される。5月現在のランキングで、シングルス、団体共にメダル獲得が有望な状況にある。全種目でのメダル獲得が目標である。

 ロンドンオリンピックのシード順は、7月4日発表の世界ランキングを元に作成されるが、6月末の大会まで、各国はより良いシード順獲得のため国際大会でしのぎを削っている。

 日本男子チームは、日本男子選手として初めて1桁の世界ランキングでオリンピックに臨む水谷隼、現役日本選手で唯一個人種目のメダルを複数獲得している岸川聖也(2009男子複、2011混合複)、高校生ながらオリンピックアジア大陸予選会で昨年10月から世界ランキング1位を守り続けている馬龍(中国)を倒す力をみせた丹羽孝希の3名。北京オリンピックでは韓陽(WR19)水谷隼(21位)岸川聖也(63位)でメダル決定戦まで進み最終順位5位入賞と検討したことを考えると、今回は明確にメダルが狙える位置にある。

 女子チームは、北京オリンピックを経験している平野早矢香福原愛が、4年前と比べ高いランキングをさらに上げており、そこに一番若い石川佳純が日本選手最高の6位の世界ランキングを持っている。世界ランキング1桁の選手を2名揃えているのは中国、シンガポール、日本の3チームだけであり、順当な結果としてメダルを獲得する力を持っている。さらに平野/福原平野/石川福原/石川の全てのダブルスで国際大会の優勝経験を持つのも団体戦を戦う上での強みである。

 シングルスは水谷岸川石川福原の4選手がエントリーする。5月現在第12シードの岸川は3回戦シードで登場し、1回勝つと次は格上の選手との対戦が予想される。福原は、現状は8シードで準々決勝で4シードの選手との対戦が予想されるが、7月のランキングで4シードを獲得すべく奮闘している。水谷石川はいずれも4シードの位置にあり、準決勝で中国選手との対戦まで格上との対戦がない。

 今回の日本は、ランキング通りの力を発揮すれば全種目でメダルを決める試合を戦うことになる。


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