大会

第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)

ホッケー

見どころ

 ホッケーは長い伝統のあるスポーツで、その起源は太古の闇に包まれている。古文書には4000年前のエジプトで、1000年前にはエチオピアで行われていたことが記されている。
近代ホッケーは18世紀半ばにイギリスで学校を中心に行われるようになった。日本には1906年アイルランド人牧師ウイリアム・T・グレーによって慶應義塾学生に伝えられた。
ホッケーがオリンピック正式種目に採用されたのは1908年ロンドンオリンピックからであり、1980年モスクワオリンピックより女子ホッケーも正式種目に採用された。

 これまでの実績としては、男子ホッケーが1932年ロサンゼルスオリンピックで銀メダルを獲得している。今回の女子は2004年アテネ、2008年北京に続いて3回目の出場になる。

 ホッケーを一口で表現すると「スティックを持って競技するサッカー」と言える。スティックから打ち出されるボールのスピードは時速160kmにもなる。サッカーのようにロングシュートがなく、オフサイドも無いため、いかにディフェンスの網を潜りぬけてシュートするかゴール前の鬩ぎ合いが見どころと言える。審判もサッカーが一人であるのに対し二人で行う。これは試合展開が早く一瞬にして攻守が入れ替わる目の離せないゲームであることを如実に物語っている。

 ホッケーの試合で注目する点は、どのようにしてサークル内にボールを持ち込み得点につなげるか。そのためどのような戦略をたて、ボールコントロールするか。特に片面しか使えないスティックを巧みに持ち替え、パスやドリブル、シュートに結び付けるプレイヤーのスティックワークの妙技、守備から一瞬にして攻撃に代わるスピーディなゲーム展開とチームプレーがホッケーの最大の魅力といえる。

 日本チームの特徴は、豊富な運動量と攻守に渡る組織力である。特に敵陣での高い位置でのプレスから相手ボールを奪い取り、一気にゴールを狙う。またペナルティコーナーでは、村上藍のドラッグフリックシュートを中心とし、多彩なバリエーションから得点を狙う。

 攻撃面では、オランダリーグの経験を持つベテラン藤尾香織(旧姓千葉)、若手の急成長株で柴田あかね三橋亜記大塚志穂らが勢いのある攻撃を仕掛ける。中盤では、主将の山本由佳理駒澤李佳中川未由希を中心とし、攻守に渡り日本チームの舵を取る。守備では、大ベテランの41歳加藤明美、そこに林なぎさ村上藍、ゴールキーパーの浅野祥代らが安定した守備で、如何に失点を最小限に喰い止められるかが試合の勝敗の鍵を握る。


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