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ロンドン2012


見どころ

カヌースプリント

 世界選手権やワールドカップなどでもメダルを獲得し、他国のライバルからも強い注目を集めている北本がWK1 200mで金メダル獲得を目指す。また、ペアとしてはもちろん、シングルにおいても、世界ランキング上位のタイムを出し、伸張著しい松下渡邊ペアがK2 200mとK1 200mの両種目で上位入賞を目指す。また、北本は500mのWK2においても、大村とともに上位入賞を目指し、C1 200mの阪本は、決勝進出を狙う。

 アテネ・北京と2度のオリンピックを経験し、北京ではWK2 5位、WK4 6位と2種目で入賞を果たしたエース北本を除けば、4名がオリンピック初出場となる。200m種目を中心とした若いチームであるのが特徴で、200mにおけるスタートダッシュは世界のトップにも引けを取らない。オンリピックでは、チャレンジ精神を全面に出し、積極的なレースを展開したい。マルチサポートの強力な支援を受けながら、カヌー競技のNTCのある石川県 小松市での合宿に続く、海外拠点メキシコでの高地合宿、さらに直前のフランス合宿で、世界一合理的なフォームを目指し、スタートの反応および瞬発力に磨きをかけるとともに後半の艇の伸びを改善し、メダル獲得、上位入賞を目指したい。

スラロームレーシング

 北京大会後、ゲート設置に関する規定がかわりシングルポールゲートが登場した。このことにより、各選手のゲートへのコース取りにも大きな違いがでてきており、個人のコース戦略も様々になってきている。ロンドンオリンピックの会場は流れが複雑に入りこみ、変則的な波をどのようにクリアして戦っていくか?各国、各選手のコース戦略の考えが見て取れる大会であり、どの戦略がこのコースを制すのか、大いに興味がわいてくるレースとなるであろう。

 前回の北京大会の代表選手は、全員オリンピック初出場であった。初めてのオリンピックに圧倒される場面も多く、持っている力を十分に発揮できることなく終えてしまった選手が大半であった。今回は男子はK-1,C-1ともこの北京オリンピック経験者であり、北京での反省をふまえ、早くからロンドンオリンピックに向けての課題・強化に取り組んできた。国際競技力も大きく飛躍し、2種目とも入賞。メダルを目指す。一方女子は北京オリンピックにおいて4位とこれまでの最高位を獲得した。今回は北京オリンピック4位の竹下は代表の座を惜しくも逃してしまったが、今大会代表の海渕もさらにその上の成績を目指す。

 北京オリンピック後、日本選手の苦手とする(不利とされていた)人工コースの流れでのトレーニングを海外において長期にわたり行ってきた。日本国内には人工コースがないが、オリンピック大会をはじめとする世界選手権大会・ワールドカップのほとんどは人工コースで行われている。そのため、人工コース特有の強く複雑な流れ、ストッパーなどの攻略については、他国(欧米諸国)に比べ劣っていたことは否めない。ロンドンオリンピックにおいて、メダルを目指すには人工コースでのトレーニングが不可欠である。これらのことから、海外においての長期遠征・合宿を行ってきた。また、人工コースの攻略法・トレーニング法を熟知している海外の優秀なコーチであるミラン クバン(スロバキア)コーチを専任コーチに迎え入れ、この2本柱を強化策の中心として進めてきた。

 またマルチサポート事業からのサポートも年々充実してきており、体力測定からの分析・合宿・大会での映像分析に加え、食事や心理のサポートも加わり、万全に近い強化体制を取りながら進めることができた。

 この環境下で、高い競技レベルをつけてきた選手がオリンピック代表に選抜されてきており、ここ1、2年で大きな成果をあげてきている。

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