大会

第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)

馬術

概要・説明

 オリンピックでは障害馬術、馬場馬術、総合馬術の3種目が実施される。すべての競技において男女の別がない。

 各種目とも団体戦および個人戦がある。個人枠は団体枠を獲得できなかった国・地域に与えられる。ただし、団体戦と個人戦は全く別のものではなく、個々の人馬のパフォーマンスは個人成績としてカウントされ、各チームのうち3人馬の成績を合計したものが団体成績となる。

障害馬術競技

 出場枠は75。日本は個人出場枠を2つ獲得している。障害馬術は、決められたコースに設置された障害物を飛越する競技で、いかにミスなく、規定時間内にゴールするかが勝負。クラスによって障害物の高さは違うが、オリンピックレベルの競技では最高160cmにもなる。

【個人戦第1次予選】
基準A(※)を適用するが、タイムレースではない。ジャンプオフ(1位決定戦)は行わず、同減点の場合は同率の順位となる(タイムによって順位に差がつくことはない)。この競技は個人戦決勝への出場権、ならびに団体戦の出番順の決定のために実施する。

【個人戦 兼 個人戦第2次・第3次予選】
この競技は2つのラウンドに分かれており、2日間に分けて異なるコースで行われる。基準A(※)を適用するが、タイムレースではない。団体戦においては第1ラウンドの上位8チームが第2ラウンドに進むことができ、第1・第2ラウンドにおけるチーム内上位3人馬の減点合計によって団体順位が決定する。

 個人戦においては第1次予選および第2次予選の減点合計による上位45人馬が第3次予選に出場できる。

【個人戦決勝】
 この競技は2つのラウンド(AおよびB)に分かれている。いずれも基準A(※)を適用、タイムレースではない。ラウンドAに出場できるのは、ここまでの3回の走行の合計減点による上位35人馬である。ラウンドAの上位20人馬がラウンドBに進むことができる。
ラウンドAとラウンドBの合計減点によって個人戦の最終順位を決定する。必要な場合にはジャンプオフを行い、その減点とタイムによって決定する。

※ 基準Aとは、減点の少ない人馬が、成績が上位になるルールである。減点の対象となるのは次の通り。

・障害飛越時に障害物を落下すると減点4
・馬が障害物を飛越するのをいやがって止まってしまったり、逸れてしまったりした場合(“不従順”という)にも減点4
・コースの全長と要求される走行スピードによって決められる規定タイムをオーバーした場合には、4秒につき減点1
・ただし、“不従順”が許されるのは1回のみ、2回目の不従順があった場合には失権となり、その時点で走行を終えなければならない
・落馬あるいは人馬転倒は失権となる。

 馬術競技においては“失権”と“失格”は意味の異なる用語。上記のような技術的な理由により走行を中止しなければならない場合には“失権”を用いる。“失格”はルールを守らなかったり、馬の虐待にあたる行為を行なったりした際に科せられるもの。


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