大会

第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)

テコンドー

概要・説明

競技は8メートル四方のウレタン製のマット上で行う。(WTF公認マット)

装備について

 選手は、電子胴プロテクター及び頭部にヘッドギアを装着する。また腕あて、脛あて、ファールカップ、ハンドグローブ、電子ソックス、マウスピースの装着が義務付けられている。

階級

 競技は男女とも体重別に分けられている。通常は8階級で実施されるが、オリンピック及び一部の総合大会に限り下記4階級で実施される。なお、計量は各階級実施日の前日に行われる。

男子
58kg以下級、58.01Kg〜68.00kg以下級、68.01Kg〜80.00kg以下級、80.01kg超級
女子
49kg以下級、49.01Kg〜57.00kg以下級、57.01Kg〜67.00kg以下級、67.01kg超級

競技時間について

 競技時間は2分間の3ラウンドとし、各ラウンドの間に1分間の休憩を入れる。第3ラウンド終了時点で同点だった場合には、1分間の休憩後。第4ラウンドをエキストララウンドとしてサドンデス方式で行う。第4ラウンド終了後に同点の場合は、勝者は審判員全員の優勢の判定によって決められる。最終的な判定は第4ラウンド間に示したイニシアチブに基づいて下す。

勝敗について

 3ラウンドの間に、有効な攻撃で得られた合計得点数により勝敗を決める。3ラウンドを終了して同点だった場合は第4ラウンドをサドンデス方式で行うが、第4ランドでも両者無得点の場合は判定で勝敗を決する。主な勝敗は以下の通り。
(1)ノックアウトによる勝利
(2)レフェリーストップによる勝利(RSC)
(3)得点または優性による勝利
(a)最終得点数による勝利
(b)得点差による勝利
 2ラウンド終了以降に12点差となった時点で試合は終了し勝利が宣告される
(4)相手選手の棄権による勝利
(5)相手選手の失格による勝利
(6)相手選手の累積減点(−4点)での失格による勝利

攻撃について

 有効な攻撃は下記の通り。
(1)拳による胴部分への攻撃。拳による顔面への攻撃は禁じられている。
(2)足(踝より下部分)による腰より上への攻撃。背中、下半身への攻撃は禁じられている。

得点について

(1)青または赤色の胴プロテクター部分に拳または足による有効な攻撃に対し1点、有効な回し蹴りに対し2点(180度以上の回転蹴り)。
(2)頭部は鎖骨より上部(両耳を含む顔全体及び後頭部)に足による有効な攻撃に対し3点、有効な回し蹴りに対し4点(180度以上の回転蹴り)。
(3)胴体は電子プロテクターによる電子センサーでの得点による。

反則について

 反則行為の種類により警告と減点に分けられる。
(1)警告…−0.5点 下記の反則は警告となる。警告は2回受けると−1点となる。総合得点を計算する際には、小数点以下は数えられない。
・境界線(8m)を超えること。
・試合の回避または遅延させる行為。
・倒れること
・相手選手を掴む、抱える、または押すこと。
・腰より下への攻撃
・膝による攻撃
・手による顔面への攻撃
・有効な攻撃を避けたり、攻撃の進行を妨害するために膝を上げる行為
・競技者またはコーチによる暴言又は非紳士的行為

(2)減点…−1点 下記の反則は1点減点となる。
・主審の「離れて(カルリョ)」の合図の後の攻撃。
・倒れた相手選手への攻撃。
・相手選手の足を掴み、手で押す行為。
・故意による手での相手選手の顔への攻撃。
・故意による試合の回避
・センサー感度への不正行為
・選手またはコーチが競技の進行を妨げること。
・選手またはコーチによる過度の暴言または非紳士的行為。

 なお、減点は得点数に関わらず−4点で失格負けとなる。








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