大会

第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)

クレー射撃

概要・説明

クレー射撃

 オリンピックで実施されるクレー射撃競技には、トラップ種目、スキート種目、ダブルトラップ種目がある。ダブルトラップ種目に関しては男子種目のみ実施され、他2種目は男子種目・女子種目が実施される。標的は、直径110mm(±1mm)、高さ25〜26mm、重さ105g(±5g)の円形である。材料は石灰にピッチを混ぜたもので、着色してあるのが一般的である。オリンピック大会ではオレンジ色に着色された標的が用いられ、予選ラウンドより緑色の粉末が仕込まれたパウダークレー(フラッシュクレー)が使用される。決勝ラウンドでは観戦者に更に強くアピールするため、ピンク色の粉末が仕込まれたパウダークレーが使用される。前回の北京オリンピック大会予選ラウンドから、この方法がとられるようになった。

トラップ種目

 トラップ種目競技は、世界各国で色々なルールで楽しまれているが、オリンピックで実施されるトラップ種目は、最も難度が高く "オリンピックトラップ" と呼ばれるルールで行なわれる。

 射台は横並びに5個所設けられ、射台の前方15mの地下にトラップピット(放出機が収められている箱)があり、各射台に対応して右、中、左の3台の放出機が設置されている。選手の号令(コール)により自動的に方向不定で標的が放出される。選手は各射台で1個ずつ標的を撃っていき、5射台を5巡して合計25個の標的を撃って1ラウンドとなる。1ラウンドに要する時間は23〜25分間程度である。放出角度、高度、飛行距離は9通りのセットがあり、抽選などによって各射面のセットが決められている。2日競技の場合セットは日ごとに替えられる。放出速度は3種目の中で最も速い。又、この種目だけは1個の標的に2発まで射撃が許される。1発目、2発目いずれで命中しても1点となる。

 オリンピックでは1900年パリ大会より正式種目となった歴史がある。2000年シドニー大会から女子種目が加わった。

 男子種目は、2日間行なわれる。1日目3ラウンド、2日目2ラウンド合計125個で上位6名を決定し、決勝に進出する。決勝の1ラウンドを加えた150個の成績で6位までの順位を決定する。

 女子種目は、1日競技である。予選3ラウンド75個の成績で上位6名を決定し、その6名が決勝に進出する。決勝の1ラウンドを加えた100個の成績で6位までの順位を決定する。

 男女共に同点の場合は、サドンデスのシュートオフで決着をつける。シュートオフでは1発の装填しか許されず、2発目を撃つことは出来ない。1992年バルセロナ大会で故渡辺和三選手が2番射撃台で左のクレーをはずして銀メダルに終わったことは悔しい思い出である。


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