大会

第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)

ウエイトリフティング

見どころ

女子のみどころ

 2000年シドニーオリンピックから正式種目として採用された女子は、48s級で三宅宏実が女子初のメダル獲得を狙う。アテネ・北京と二つのオリンピックを経験した三宅は、世界選手権大会53s級で2010年はトータル200s5位、2011年は同203s6位と両大会とも200s以上の記録で入賞している。女子は2011年世界選手権大会でオリンピック出場枠が獲得できたため早々に代表内定となり、長期的計画のもとにトレーニングを積んで来た。

 48s級は中国・トルコ・タイの選手が常に世界のトップにいるが、ここ3年間の世界選手権の記録を見ると現在の三宅の記録は2位3位の選手と遜色がない。北京ではスナッチ・C &ジャークともに一回だけの成功に終わり第6位に甘んじた。三宅のメダル獲得は成功率の勝負となる。

 また、オリンピック初出場となる48kg級水落穂南、53kg級八木かなえ、+75s級嶋本麻美の三人は8位入賞を目標としている。

男子のみどころ

 世界選手権大会で出場人数枠を獲得できなかった男子は、アジア選手権で1名の出場枠を獲得。その1名の代表に+105s級の太田和臣が選ばれた。昨年度の太田の+105s級世界ランキングはトータル393sで30位であったが、今年4月のアジア選手権で410sに成功。この記録を昨年度の世界ランキングに当てはめると8位と8s差の13位に相当し、8位入賞を目標に記録の上積みを図っている。

話題性のある選手

◆ 親子でめざす表彰台 〜三宅宏実
 アテネ・北京に続いて三大会連続となる三宅は、48s級でメダル獲得をめざす。競技経験4年目にして出場したアテネでは48s級9位、前回北京では48s級6位に入賞している。2009年以降は減量を避けて53s級に出場して地力を蓄え、昨年の全日本選手権大会では53s級でスナッチ90s、C&ジャーク117s、トータル207sとすべて日本新記録で優勝した。今大会は48s級にエントリー。2s少々の減量をしなければならないが、十分にメダルを狙える位置にある。

 父でありコーチである三宅義行は1968年メキシコオリンピックフェザー級銅メダリスト。伯父の三宅義信は東京・メキシコ両オリンピックのフェザー級金メダリスト。メキシコオリンピックでは三宅義信・義行が兄弟で同じフェザー級の表彰台に立った。

 今大会、三宅宏実は父に続いてメダルを獲得できるか、また父を超える成績を残せるか、興味を引くところである。

◆ 女子初の最重量級に出場 〜嶋本麻美
 女子+75s級に出場するのは嶋本麻美。金沢学院大学を卒業し現在は金沢学院大学の職員として母校でトレーニングに励んでいる。2008年の北京オリンピックには同年4月のアジア選手権+75s級に入賞しながらも出場を逃した。今回日本の女子選手として初めての女子最重量級出場となる。

 男子はこれまでシドニー・アテネの二大会に男子の最重量級+105s級に選手を派遣したがまだ入賞を果たしていない。嶋本は昨年の+75s級世界ランキング11位で、十分に入賞が狙える位置にいる。男子+105s級よりも日程的に早く行われる女子+75s級、男子より先の最重量級での入賞をめざす。

◆ 体操出身・高校時代からのライバル 〜水落穂南八木かなえ
 同学年でともに体操競技を経験した水落穂南八木かなえ。二人のウエイトリフティング競技の始まりはともに48s級だった。二人が初めて同じ階級で戦ったのが高校1年生2008年7月の全国高校女子選手権大会48s級。この時は八木がトータル137sで135sだった水落を抑えて優勝した。翌2009年3月の全日本ジュニア選手権48s級では水落がトータル155s、八木が154sで水落が優勝。2年生になった同年7月の全日本女子選手権大会48s級でも水落が優勝、八木は2位となった。その後、八木は53s級に階級を上げ、48s級の水落とは同じ階級で競技をすることはなくなったが、同学年のライバルがともに入賞をめざしてオリンピックに出場する。

◆ 祖父の祖国で入賞をめざす 〜太田和臣
 +105s級に出場する太田和臣は、2011年6月の第71回全日本選手権大会でトータル405sの日本新記録を樹立し2000年の全日本選手権で日本人初のトータル400sに成功した吉本久也の日本記録を11年振りに塗り替えた。太田は今年になっても記録を伸ばし、4月の第72回全日本選手権大会でトータル407s、同月韓国で開催されたオリンピック出場枠のかかったアジア選手権大会でも同410sと日本新記録を連発し、昨年の世界ランキング8位の記録にあと8sと迫った。

 太田和臣は父方の祖父が英国人。今回、祖父の祖国で入賞をめざす。








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