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ロンドン2012


見どころ

 通常のレースは6艇で争われ、レースに違反がなくレース成立が確認されると、ゴール順に順位が決まる。予選は1位のみ通過し、残りの艇は「敗者復活」に回される。敗者復活は、各予選の2位、3位……と予選の結果を考慮して組み合わされ、勝ち残って準決勝に進出するクルー数は全参加艇の数から決定される。例えば準決勝が2レースの場合は、各レース3クルーが決勝に進むことになる。レース自体が自然の中で行われるため、記録よりも組み合わせや順位が重要視され、メダルを狙う強豪国は、レースで勝ち上がれることがハッキリしたレース展開になると、次のレースに備えて体力を温存するためにラストスパートをセーブしたりする場合もある。そのため、タイムだけではなく、レースの組み合わせや展開に注意する必要がある。

 余裕があれば、クルーにプレッシャーが少ない予選で、各艇のコンスタントなレート(ピッチ)での艇の進み具合を観察しておくといい。また、クルー全体のユニフォーミティー(統一性)の観察も重要だ。一見すると綺麗に息が合って漕いでいるように見えるが、1000〜1500mの後半のスパート前の漕ぎを観察すると、上位艇と下位艇では、その違いがハッキリする。オールに漕手の力がスムースに伝わっている上位艇は力感あふれ、リズムが軽やかなのが見てとれるはず。

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