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ロンドン2012


概要・説明

 陸上競技は8月3日(金)〜12日(日)までの10日間の日程で行われる。

陸上競技のルール

 陸上競技では、すべての選手が同じ条件で記録を競うことができるように、ルールが細かく定められている。

 ルールブックは、英語版は国際陸連(IAAF)のホームページ、日本語版は日本陸連のホームページからそれぞれダウンロードできる。
http://www.iaaf.org/mm/Document/06/28/89/62889_PDF_English.pdf (英語版)
http://www.jaaf.or.jp/athlete/rule/ (日本語版)

 以下、オリンピックで適用されるルールなどを解説する。

スタートのルール

 日本語のスタートの合図は、400mまでの種目では、「位置について」「用意」の後、号砲が鳴る。800m以上の種目では、「位置について」の後に号砲がなる。

 スタート合図に使用する言語だが、ローカルな大会では、英語、フランス語、地元の言葉から選択が可能となっているが、オリンピックや世界陸上では、英語のみとIAAFルールで定められている。

 「位置については」は「On Your Marks(オン・ユア・マークス)」、「用意」は「Set(セット)」である。

 400mまではスターティングブロックを使い両手がグラウンドに触れる“クラウチング”スタートが義務付けられており、一方、800m以上のレースで選手は手をグラウンドに触れてはいけない。

フライングのルール

 IAAFは、2年前から不正スタート(通称:フライング)のルールを改正した。混成競技以外のトラック種目では、1回目のフライングで失格となる。日本国内ではまだ主催大会など一部でのみの適用であるが、オリンピックではこのルールが適用される。

 スタートのときに、示されるカードの色を知っていると、現場で何が起こっているかがわかる。スタートで呼び戻しのピストルが鳴った後、赤のカード(旗)が該当する選手に示された時は、フライングによる失格。赤旗でなく緑色の旗が振られたときは、ノーカウントを意味する。機器などの不具合が原因で選手に非がない場合である。今年からこのカードのデザインが変わった。フライングで示されるカードは、失格のときは「赤/黒」、混成競技の1回目には「黄/黒」が示される。

 スタートでは、フライングとは別にスタート位置に速やかにつかない遅延行為などスポーツ選手にあるまじき行為をしたと判断されたときに提示されるカードもある。このスポーツ選手にあるまじき行為を同じ競技会中に2度繰り返した場合(別の種目であっても)には、その選手は、競技会の以後の種目への参加が認められない。このとき示されるカードの色は、1回目が全面黄色、2回目が全面赤色である。

 今年から、フライングの警告で使われるカードと、スポーツマンシップにあるまじき行為に示されるカードの違いが明確になった。
 なおオリンピックでは、ピストルと連動した不正スタート発見装置が使用される。

日本と世界で異なるトラックのマーク

 トラックには、スタートやフィニッシュ用のラインだけでなく、ハードルを置く場所やリレーのゾーンなどを示すための様々なマークがペイントされている。日本と世界とではマークが違う。特にリレーのテークオーバーゾーンは、日本は緑の三角である。世界はカギ形である。

トラックとフィールドでの現場での抗議

 トラック種目でフライングで失格となったとき、不正スタート装置を使っていない大会では、口頭でのアピールをすることで、審判長の判断によっては、裁定留保の状態で競技することが認められることがある。しかしオリンピックでは、この装置を使用しているので、フライングの判定は覆ることはない。

 フィールドでは、ファール判定に納得がいかないとき、その場ですぐに、審判長にアピールすることで、その記録を計測し保全してもらうことができる。競技終了後、抗議が認められた場合にはこの記録は有効となり、認められなかったときは、その記録はなかったものとみなされる。

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