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オリンピックコンサート

オリンピックコンサート2010開催レポート

華麗なる雪と氷のヒーローたちオリンピックコンサート2010を開催

2010年6月19日(土)、JOCは6月23日のオリンピックデーを記念して「オリンピックコンサート2010」を開催しました。

今年のテーマは、『華麗なる雪と氷のヒーローたち』。東京フィルハーモニー交響楽団の演奏に合わせ、舞台上のスクリーンには過去のオリンピック名場面が次々と映し出されました。特に、メダル5個、入賞者総数45と活躍をみせたバンクーバー冬季オリンピックは記憶に新しく、クラシック音楽の調べがその感動をより鮮明によみがえらせてくれるものとなりました。演奏の合間には、ゲストオリンピアンや、JOCスポーツ賞の受賞者たちが登場し、それぞれの競技のエピソードを聞かせてくれました。

荻原次晴さん(スキー・ノルディック複合、長野オリンピック代表)を司会に、最初にゲストとして迎えられたのは、バンクーバー冬季オリンピックのスピードスケートで銀メダルを獲得した、田畑真紀選手と穂積雅子選手。ドイツ(金メダル)と0.02秒差だったことから、田畑選手は「滑っている間、勝つかと思っていただけに悔しかったです」、穂積選手も「今でも悔しい気持ちは変わらないですね」と、胸のうち明かしました。そして0.02秒という時間を体感するために、2つの打楽器を0.02秒差で鳴らすという試みも。指揮者の円光寺雅彦氏は「人間の感覚では同時に感じられる時間差です」と説明しました。田畑選手は「4年後は39歳、まだ全然(現役で)行けますね」、穂積選手も「4年後はあっという間、出来ることをしっかりやりたいです」と、ソチ冬季オリンピックに向けた意欲を語りました。

またサクソフォーン奏者の須川展也さんをゲストに迎え、カミーユ・サン=サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」から「あなたの声に心は開く」と、アストル・ピアソラの「リベルタンゴ」を共演。どちらもフィギュアスケートの安藤美姫選手や鈴木明子選手が使ったことのある曲で、サクソフォーン特有の滑らかでふくらみのある音色に、観客は酔いしれていました。

第2部の冒頭は、スポーツの各分野で優れた成果をあげた選手や指導者の栄誉、功績を讃えるJOCスポーツ賞受賞者の紹介からスタート。受賞者のなかから、古賀淳也選手(水泳)、内村航平選手(体操)、上野順恵選手(柔道)、羽生結弦選手(スケート)、村上佳菜子選手(スケート)、村上幸史選手(陸上競技)、田畑真紀選手(スケート)、穂積雅子選手(スケート)が登場しました。

古賀選手は「オリンピックで、世界新記録で金メダルを獲ることが目標」、内村選手は「前回のオリンピックは銀だったので、今度こそ金を獲りたい」、昨年度すべて一本勝ちで柔道の世界選手権優勝を決めた上野選手は「アテネに出られなかった悔しさをバネに頑張ります」と、それぞれロンドンオリンピックへ向けて意欲満々の様子。またフィギュアスケートの世界ジュニア選手権優勝の羽生選手は「今年からはシニアに上がるので自分のできる演技を精一杯やりたい」、村上佳菜子選手は「真央ちゃんのバンクーバーの演技を見て感動したので、私もオリンピックに出たい」と語りました。村上幸史選手は「やり投げは6回しか投げないのでどれだけ高いパフォーマンスが出来るかが勝負です」と、日本人初の世界選手権メダルを獲得した秘訣を披露しました。

続いて、竹田会長が登壇。「選手の方々は、今年11月の広州アジア大会で弾みをつけて、ロンドンオリンピックに繋げていただきたいと思います。また今年から開催されるユースオリンピックは、世界的に子供のスポーツ離れが進むなか、若者にオリンピックへの夢を与える機会になるでしょう。さらに来年はJOCと日本体育協会が100周年記念となるので、アジアオリンピック評議会総会を行い、祝いたいと思います」と、JOCの多岐に渡る事業を紹介しました。

第2部の演奏は、1968年グルノーブル冬季オリンピックの記録映画「白い恋人たち」のテーマ曲からスタート。大画面には、過去のオリンピックの名場面が映し出され、日本の冬季オリンピックの歴史を振り返るひとときとなりました。続けてバンクーバー冬季オリンピックで髙橋大輔選手(フィギュアスケート)が演じた映画「道」のテーマ曲が演奏されました。

最後のゲストは、スキー・ノルディック複合の小林範仁選手。バンクーバー冬季オリンピックの個人ノーマルヒル、ラスト1分でトップに立った大活躍を振り返り「もうメダルはそこにありました。でも嬉しくて興奮して、心臓がバクバクしてしまったんです」と当時の心境を告白。「まずは今年の世界選手権でメダルを目指したいです」と話しました。

アンコールは映画インディジョーンズのテーマ曲としても有名な、ジョン・ウィリアムズの『レイダース・マーチ』。力強い音色で会場はひとつになり、指揮者の円光寺氏の笑顔とともにオリンピックコンサート2010は閉幕しました。

コンサート終了後、ロビーではハイチ大地震への義援募金が行われ、オリンピアン自らが募金活動を呼びかけました。多くの観客が募金に協力し、オリンピアンらと触れ合う姿が見られました。

バンクーバー冬季オリンピックを振り返る田畑選手(左から2番目)と穂積選手(同3番目)

須川さんの温かみのある音色に観客は酔いしれた

JOCの事業について語る竹田会長(中央)

髙橋選手がバンクーバー冬季オリンピックで演じた「道」も演奏された

バンクーバー冬季オリンピック、ノルディック複合の活躍を振り返った小林選手(中央)

指揮者の円光寺氏は、満場の拍手に笑顔で答えた

過去のオリンピックコンサート