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オリンピックコンサート

オリンピックコンサート2007開催レポート

Olympic Concert 2007

美しいハーモニーとともに、感動を再び

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6月17日(日)、NHKホールにおいて「オリンピックコンサート2007」が開催されました。6月23日の「オリンピックデー」を記念して世界各国でいろいろな行事が催されますが、「オリンピックコンサート」は日本独自のものです。

コンサートとオリンピック。一見、無関係に見える事柄です。しかし、1912年のストックホルム大会から1948年のロンドン大会まで、「芸術競技」が実施されていました。近代オリンピックの創始者であるクーベルタン男爵が説いていたのは、スポーツだけではなく芸術、道徳といった幅広い分野に渡り、調和の取れた人間性を育成することだったのです。

今年のテーマは「輝きの瞬間! 羽ばたけ、夢の舞台へ」。アスリートのインタビューなども交えながら、オーケストラの演奏に乗せ、映像でオリンピックの名場面を振り返りました。

コンサートは、「スーパーマンのテーマ」で幕を開けました。ハリウッド映画音楽の第一人者、J.ウィリアムズ作曲の勇ましい曲とともに、壇上のスクリーンにはアテネ大会(2004年)の金メダリストたちの映像が流れ、当時の感動が呼び覚まされました。二曲目も同じくウィリアムズ作曲の「オリンピックファンファーレ&テーマ」。この曲はロサンゼルス大会(1984年)のために作曲されました。

そのほかにも「オリンピック讃歌」などのオリンピックゆかりの曲や、交響詩「モルダウ」、ベートーベン作曲「交響曲第8番 第1楽章」、「威風堂々」など、クラシックファンでなくてもなじみ深い名曲が次々と演奏されました。

さらに、来年開催される北京オリンピック大会にちなみ、中国伝統楽器である二胡の演奏も披露されました。演奏は、日本にもファンの多い姜建華(ジャン・ジェンホワ)さん。ゆるやかなメロディの「二泉映月」、速いリズムを刻む「チャールダーシュ」の二曲で、多彩な音色を聞かせてくれました。

アスリートのトークも盛り上がりました

曲の合間には、平成18年度JOCスポーツ賞「優秀賞」を授賞した荒賀知子さん(空手道)、同じく「新人賞」を受賞した松平健太さん(卓球)が登場。今後の抱負などを語ってくれました。

また、中村真衣さん(水泳)、内柴正人さん(柔道)といったオリンピアンも、楽しいお話を聞かせてくれました。
中村さんは、今年4月に引退したばかり。「やりとげたという満足感でいっぱい」と笑顔を見せ、後に続く選手たちへ向け「どんどん食べてたくさん練習して、夢を諦めずにがんばって」とエールを送りました。アテネ大会で金メダルに輝いた内柴さんからは、「次の北京大会をめざす」と力強い言葉がありました。

一方、小谷実可子さん(シンクロナイズドスイミング)はオリンピックへの熱い思いを語るとともに、2016年のオリンピック東京招致活動への協力を呼びかけました。

会場入口にも「オリンピック東京招致PRブース」が設けられ、来場された皆さんが、東京でのオリンピック開催を熱望するメッセージをノボリに書き込んでいました。

オーケストラの演奏とオリンピックの映像。その上、アスリートたちの話も間近で聞けるとあって、クラシックファン、オリンピックファンともに楽しめるひとときでした。

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※コンサートの模様は、9月7日(金)10:00〜 NHK-BS2で放送されます。

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