コラム/インタビュー

アスリートメッセージ

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オリンピックではベストパフォーマンスをすることに意義がある

それを可能にするには練習しかないと原田は言う。速く泳ぐだけではなく、あらゆる動作を演技中にしなくてはいけないシンクロは、練習時間がいくらあっても足りないほどだ。4年間のすべてを懸けるオリンピックへ向けては、それをさらに充実させるしか方法はない。

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インタビューにこたえる言葉の一語一語にも、凛とした強さがあった。

「アテネでオリンピックに初めて出たけど、会場の雰囲気がすごく違ってビビッてしまうんですね。その時に井村雅代コーチが『私たちは世界一の練習をしてきたんだよ。あれ以上の練習ができたと思うか』と私たちに言ったんです。今でも、あれ以上の練習はできなかったと思ってるくらいに追い込むところまで追い込んだというのが自信につながって、アテネではビビらずに自分の力を出し切ることができたと思うんです。もう一回あの1年をやりたいか、といわれたら、しんどくて『ウ〜ン』と考えてしまう部分はあるけど(笑)、それをやらなかったら勝ち残っていけないと思うし。オリンピックというのは出ることだけに意義があるのではなくて、自分のベストパフォーマンスをすることに意義があると思うから、そのためには時間を惜しまずやるしかないですね。アテネからの私の4年間は、北京でいい結果を出して笑顔で終わるためだけにあるんですから」

7月に世界選手権があった前回(2004年)と違って、今回は世界選手権が3月に終わり本番までの期間は1年半と長い。その間はライバルたちを見られないだけに、どれだけ進化してるのかという不安も芽生える。だがそれを打ち消すには自らの体を動かして、努力し続けるしかない。

オリンピックには魔物がいるか、という質問に、原田は笑いながら「いると思う」と答えた。もしそれがプールの底に潜んでいるなら、それを思い切り踏みつけて大きくジャンプすればいい。それができるかどうかは、これからの時間の過ごし方にかかっている。

(2007.7.6)


インタビュー風景
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原田早穂(はらだ さほ)

1982年11月5日東京生まれ、24歳。日本大学出身、(株)ミキハウス所属。
競技を始めたきっかけは「バレエと水泳を両方習っていて、両方とも好きだったので、合わせたらシンクロでした」(アテネオリンピックコメントより)
2000年 国際大会USオープン、チーム 1位、2004年アテネオリンピック、チーム2位。2006年の日本選手権、同年国際大会ローマオープンともにデュエット1位。2007年の世界選手権ソロ・テクニカルルーティン3位、 同年日本選手権ではフリーコンビネーション、デュエットテクニカルルーティン、チーム・フリールーティン、ソロ・フリールーティンすべて1位。



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