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VOICE 〜from MY OLYMPIC

上村愛子選手(スキー・フリースタイル 女子モーグル)
藤森由香選手(スキー・フリースタイル 女子スノーボードクロス)
夏見円選手(スキー・クロスカントリー)

TOKYO FMをはじめJFN38局を結ぶ全国ネットで放送中の、JOC企画スポーツラジオ番組「MY OLYMPIC」
日本を代表するトップアスリートたちが毎週出演し、選手たちのリアルな鼓動をお送りしています。このコーナーでは、ラジオで放送された選手の声の一部をご紹介します。

上村愛子選手
(写真提供:アフロスポーツ)

藤森由香選手
(写真提供:フォート・キシモト)

夏見円選手
(写真提供:フォート・キシモト)

上村愛子選手(スキー・フリースタイル 女子モーグル)

——1998年長野冬季大会2002年ソルトレークシティー冬季大会2006年トリノ冬季大会と3大会連続でオリンピックに出場している上村愛子選手。オリンピックでの金メダルにこだわる上村選手は、トリノ冬季大会で大きな発見があったそうです。

上村選手 : 「金メダルがほしいな」と思って一生懸命やっていても、オリンピック当日にすべてがうまくいくのって何て難しいんだろうって考えてました。でもトリノで金メダルを獲得したフィギュアスケートの荒川静香さんの演技を見て、優勝するのは、しっかり準備をして、いつもと変わらないことをその日にちゃんとできる人なんだなって思ったんです。だからバンクーバーまでの4年間は、堂々と自分の演技ができるように準備をして、試合当日を迎えたいなと考えました。

——昨シーズンはワールドカップで5連勝、そして総合優勝を果たしました。

上村選手 : オリンピックに照準を合わせて、その日のために調整していくイメージでやっていたから、総合優勝できるとは思っていなかったんです。その時にできる滑りを一生懸命やろうとそれだけだったんですが、後半に5連勝して。「総合優勝できちゃったな」っていう気持ちでした。それと、長野冬季大会の時に(里谷)多英さんの金メダルを見て、私は「日本人だって優勝できるんだ」と勇気をもらえたので、今度は私が後輩にもそういう気持ちを残せたかなと思うとすごく嬉しかったです。

——来年開催されるバンクーバー冬季大会を前に、今シーズンはフリースタイルスキーの世界選手権が福島県猪苗代で開催されます。(2009年3月2日〜8日)

上村選手 : 今は世界選手権に照準を合わせています。地元の熱狂を感じたいと思うし、日本人選手みんなで盛り上げたいという気持ちもあります。

——上村選手はバンクーバー冬季大会での金メダルを目指します。

上村選手 : バンクーバーでは、全部が終わった後にはじけれたらいいですね。それまでは自分を抑えていきたいと思っています。モーグルっていう競技を選んでること自体がやんちゃだと思うんですけど、やんちゃ精神は上村愛子っていう人間の中にあるものだからずっと変わりません。なので、そこをどう安定させるかっていうのが大事だと思っています。

(放送日 2008.12.8〜12)

藤森由香(スキー・スノーボード 女子スノーボードクロス)

——2006年トリノ冬季大会から正式種目となったスノーボードクロスで、初めてのオリンピック出場を果たし7位入賞という成績を収めた藤森由香選手。オリンピックは今までに経験してきた世界大会とは違っていたそうです。

藤森選手 : 観客数が全然違うのと、コースがワールドカップとは大きさや長さが違いました。不安なところが多かったんですけど、本番を迎えるころには気持ちの面は克服していたので、安心して挑むことができましたが、練習している間は「私にも(メダルの)チャンスがある」とは考えられなくて、とにかくコースに慣れようっていう感じでした。

——オリンピックを機にスノーボードクロスの知名度が上がったことで「怖くないの?」と質問されることが多くなったそうです。

藤森選手 : 怖いけど面白いです。4人でレースをして、抜く瞬間とか1番でゴールした瞬間は本当に気持ちがいいです。トリノ冬季大会は自分の中では納得できない滑りだったのにいい成績が残っちゃったなっていう気持ちがあって、悔しかったです。いい成績を残せて嬉しかったんですけど、自分の100%の滑りが出せませんでした。実力を出し切ればもっと順位をあげられたのにって思いました。

——昨シーズン調子が良かった藤森選手は、それを今シーズン、そしてバンクーバー冬季大会へとつなげていきたいと言います。

藤森選手 : 昨シーズンは、表彰台に乗るという目標は達成できませんでしたが、出場したすべての大会で予選通過できたっていうのは今までできなかったことなので、成長したと思える部分です。今シーズンも全大会で予選通過し、表彰台は2回以上上りたいと思います。

——スノーボードクロスを通じて、スノーボードの楽しさを知ってもらいたいというのが藤森選手の願いです。

藤森選手 : スノーボードはもともと遊びから始まった競技なので、スノーボードの楽しさや格好良さをもっともっと知ってもらいたいです。

(放送日 2008.12.15〜19)

夏見円選手(スキー・クロスカントリー)

——夏見選手は、2008年ワールドカップ・ストックホルム大会で3位入賞。日本のクロスカントリー史上初となる表彰台に上る快挙を達成しました。どのようなレース展開だったのでしょうか。

夏見選手 : 下りに入って周りを見ると、明らかに私のスピードが遅かったんです。どうやっても下りの勢いで相手を抜ける状況ではなかったので、先頭の動きを見て、先頭がトラブルなくコーナーを曲がっているようだったらスピードを緩める必要はないと読みました。スピードに乗るとコーナーに入った時に外回りになってしまうので、それを逆手に取ってさらにインから抜くという作戦をとりました。相手の動きを見て戦わなきゃいけないなと感じた試合でした。

——昨シーズンはワールドカップの総合10位になった夏見選手。まずは今シーズン、総合6位以内に入ることで、2010年の大きな目標が見えると期待を膨らませているようです。

夏見選手 : 昨シーズン総合で10位に入ったので、6位までそんなに遠くないと思うんです。今シーズンは総合で6位以内を目標に表彰台争いがでれば、バンクーバーでは優勝も狙えるんじゃないかなっていうイメージは持っています。

——2010年バンクーバー冬季大会でのメダル獲得を目指す夏見選手ですが、今の時点で達成したい目標について聞きました。

夏見選手 : 2月19日からチェコで世界選手権が開催されるので、世界選手権の自己ベストである5位以上を狙っていきたいです。最終的なゴールというのはオリンピックでのメダルなので、バンクーバーまでの2年間で、どこまでいけるのかが鍵になってくると思います。

(放送日 2008.12.22〜26)

JOC企画スポーツラジオ番組 MY OLYMPIC
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