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長野1998


見どころ

リュージュ(フランス語のソリ)は、滑走面にスチールを付けた強化プラスチック製のそりに乗つて、氷で造られたコース(800-1,300m)を滑り降りる速さを競う競技です。64年のインスブルックオリンピックから正式競技として行われており、長野オリンピックでは、男子1人乗り、女子1人乗り、2人乗りの3種目が行われます。長野のコースは男子が1,326m、女子と2人乗りが1,194m。15のカーブをもち、世界で初めてコースに2か所の上り坂をもつ、ボブスレーも滑走できるアジア唯一の本格的コース(総延長1762.3m)です。

ブレーキやハンドルはなく、選手はあおむけに寝た水平なフォームを保ちながら、足首でソリの先端を押し込み操縦します。時速120Kmを超すスピードの中でより速く滑るため、選手は事前に覚え込んた抵抗の少ないスムーズなラインを果敢に滑走します。競技は4回(2人乗りは2回)の滑走タイムの合計で競われ、1/1,000秒まで計測されます。

そりの重さは最大23Kg(2人乗りは27Kg)まで。公平を期すため、スタート地点ではその滑走面(シーネ)の温度が計測され公式温度を5度以上超えていると失格になるほか(シーネの温度が高いと氷か溶けて滑りやすくなるため)、体重か軽い選手にはハンデを少なくするため一定の範囲で付加重量を自分の体につけることが認められており、ゴールではそりと選手の重量がチェックされます。また、選手の安全を確保するため、選手は最低2回(2人乗りは1回)の練習滑走が義務付けられています。

競技の見所はスタートダッシュ、カーブでのライン取り、それと上り坂での滑り。いかに抵抗の少ないスムーズな滑りができるかポイントです。日本人選手は札幌オリンピックでは地元の利を活かして上位入賞しており、長野オリンピックでも入賞が期待される種目の一つといえるでしよう。

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