コラム/インタビュー

『未来のオリンピアン』

オリンピックコラム

金メダルを取ってプロポーズしたい。

渡辺 一平(水泳・競泳)

ユースオリンピックの経験

ユースオリンピックでは期待通りの金メダル。大きなプレッシャーに「正直ホッとした」という(写真:フォート・キシモト)
――昨年はユースオリンピックに出場しました。

 インターハイとかぶっていたので、ユースオリンピックに出るかどうか、実はすごく迷ったんです。前年、高校2年時のインターハイではタッチ差で負けたので、最後のインターハイにかける思いもあって。
 ただ、男子200m平泳ぎに関しては、ライバルとの持ちタイムが2秒以上あったので、インターハイに出れば間違いなく勝てると思いました。だったら、世界の同年代のトップスイマーたちと戦おうと、ユースオリンピックに出場することにしたんです。

――そして、男子200m平泳ぎで金メダルを獲得しました。

 100m平泳ぎでは2位とタッチ差の4位で悔しい思いをしました。
 一方200mはジュニア世界記録保持者として、もちろん金メダルを狙っていましたが、いろいろな方から「優勝しろよ」と言われていて、プレッシャーも大きかったです。実際には、海外の選手たちがどんなレース展開で戦うのかわからなかったので、怖さもありましたが、タッチの差での優勝でしたけど、金メダルを取れて本当に「ホッとした」という気持ちでした。

――ユースオリンピックの印象は。

 選手村があったので、すごい大会に出ていることを実感しました。いろいろな競技の選手たちがいて、数多くのメダルを獲得していて、僕も負けられないと刺激も受けました。しかもオリンピックのマークが入っているTシャツをもらえたこともうれしかったです。

パワーアップを目指す

オリンピック出場に向けた課題は「スピードとパワーをつけること」(写真:魚住貴弘)
――お話を伺っていると、他選手のレースぶりも気になるんですね。

 200mは心理戦、駆け引きが大事です。僕の場合は後半に自信があるので、前半はとにかく余裕をもってゆったり泳いで、100〜150mの「相手もつらいだろうな」と思うところで、少しだけ前に出るんです。相手も僕が後半強いのを知っていますから、「あ、ダメだ」と心が折れるわけです。
 自分が積極的にレースを進めていたら、隣の選手がそういうレースをしてきて、嫌な気持ちにさせられたこともあります。それであらためて、先輩たちから「お前の隣で泳ぐのは嫌だ」と言われる意味を実感しました(笑)。

――オリンピックに対する思いは。

 ユースオリンピックとはまた別物だと思っています。オリンピック本番でのメダル争いを見据えると、200mでも確実に2分7秒台で泳ぐ必要がある。今の僕は、50m、100mでは決勝に残ることすらできませんが、この距離のタイムを大幅に更新しなければいけないと思っています。
 ライバルと比較しても、スピードとパワーの必要性を痛感しています。体を横に大きくすること、全身にバランスよく筋力をつけることが大切だと思って、これまでしてこなかった体幹トレーニングやウエイトトレーニングにも取り組んでいます。おかげで今、体はボロボロですが。

――5年後には東京2020大会が控えています。

 東京オリンピックの頃、僕は24歳です。競泳選手としては一番ピークの年齢だと思うので、チャンスは大きいと思います。僕自身は、まだ相手はいませんが、東京オリンピックで、金メダルを取ってプロポーズしたいという夢があるので、有言実行できるように頑張ります。

関連情報


ページトップへ