コラム/インタビュー

『未来のオリンピアン』

オリンピックコラム

東京2020、陸上競技で金メダルを。

小野川 稔(陸上競技)

オリンピックへの課題

鈴木雄介選手の世界記録で注目が高まる競歩界。シニアでの活躍を目指して体作りに励む(写真:魚住貴弘)
――2016年のリオデジャネイロオリンピック、2020年の東京オリンピックも身近に感じられたのでは。

 はい、東京オリンピックは常に意識しています。ユースオリンピックを経験して、少し近づけたかなという実感もあります。
 ユースオリンピックでは勝負にこだわりすぎず、大きな舞台を楽しんで、自分らしい歩きをしようと思っていたのですが、実際、世界の舞台で自分らしい歩きができたことは自信になりました。結果が出ない大会は、「何分何秒で歩かなきゃ」とか「絶対に勝たなきゃ」という気持ちで歩いてしまっているので。気持ちの面で余裕を持つことが大切だとあらためて気づきました。

――スランプに陥ったことは。

 ユースオリンピックが終わって少し伸び悩む時期がありました。練習は積めているのに、レースになるといつも通りの歩きができない。そんな日々が続いて、すごく苦しみました。

――何が原因だったのでしょう。

 ユースオリンピックで勝ったことで、余計なプレッシャーを自分にかけていたんだと思います。結果にこだわりすぎて、固くなっていた。先日の大会で、あくまでも練習の一環として気楽に臨んだら、思っていた以上のタイムが出ました。やっとトンネルから抜け出せたと感じています。

――シニアで活躍する上での課題は。

 高校生は5kmが基本ですが、オリンピックは短くても20kmです。練習メニューも違うものになってきますし、競歩のルールに沿って長時間歩くためには、筋力ときれいなフォームが大切です。うまく対応できるように、高校生の間にしっかり体作りをしたいです。

――男子20kmで世界記録をマークした鈴木雄介選手や、その鈴木選手を制して日本選手権を制覇した橋英輝選手らの活躍で、競歩に対する注目が高まっています。

 シニアの選手と一緒に合宿をして、その時に橋選手や鈴木選手の歩きを間近で見ました。練習メニューも驚くほどハードでしたし、体つきも全然違いました。長い距離に対応できる体力と体作りが大切だと思いました。
 競歩が注目されるのは競技者としてうれしいです。「あんなスピードで歩けるの?」というスピード感や、同じコースを周回するので、選手が通過するところを何度も見られるのも魅力だと思います。オリンピックは20kmや50kmですので、最初は先頭集団にいなかった選手が、後半になって大逆転する場合もある。そういうレース展開も楽しんでいただきたいです。  陸上競技の中では一番金メダルに近い競技だと思っています。世界大会でもっと活躍して、競歩に注目していただけるとうれしいです。

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