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オリンピックの歴史

5.新世紀も輝く栄光の舞台

ここでは、21世紀に入ってから開催された夏冬あわせて6大会について、日本代表選手の活躍を中心にふりかえってみましょう。

第19回 ソルトレークシティー冬季大会(アメリカ) <2002年2月8日〜24日>

(写真:築田純/アフロスポーツ)

実施競技種目数/7競技78種目
参加国地域・選手数/77の国と地域・2,399人

  • 「9.11」同時多発テロから5カ月あまりが経過したアメリカで開催された今大会。開会式では崩壊した世界貿易センタービルから発見された星条旗を使用する演出などが行われた。
  • 日本はスピードスケート男子500m清水宏保(写真)の銀とスキー・フリースタイル女子モーグル里谷多英の銅、計2個のメダルを獲得した。
  • フィギュアスケートのペアでは審判が採点に「手心」を加えたと告白する騒動が発生。IOCは2位のペアにも金メダルを与える措置をとった。

第28回 アテネ大会(ギリシャ) <2004年8月13日〜29日>

(写真:北村大樹/アフロスポーツ)

実施競技種目数/28競技301種目
参加国・選手数/201の国と地域・10,625人

  • 1896年に行われた第1回近代オリンピック競技大会以来、108年ぶりにアテネで行われた。
  • 日本は合計37個のメダルを獲得。1984年ロサンゼルス大会の32個を抜いて史上最多(当時)のメダル獲得数となった。
  • 陸上競技男子ハンマー投げでは、当初金メダルを獲得した選手が薬物違反で失格。2位だった室伏広治が繰り上げで金メダルを獲得した。
  • 女子マラソンで野口みずきが前回大会の高橋尚子に続いて日本人による連覇を達成。
  • 水泳・競泳で北島康介(写真)が男子平泳ぎ100m、200mの2種目を制し、日本競泳史上初となる1大会個人2種目制覇を達成。女子800m自由形で柴田亜衣が金メダルを獲得。
  • 体操男子団体で日本が1976年モントリオール大会以来28年ぶりとなる金メダルを獲得。
  • この大会からオリンピック種目となったレスリング女子フリースタイルでは55kg級の吉田沙保里、63kg級の伊調馨が金メダルを獲得。
  • 柔道では男子60kg級の野村忠宏が前人未到の3連覇、女子48kg級の谷亮子が2連覇を達成するなど金メダル8個を獲得。

第20回 トリノ冬季大会(イタリア) <2006年2月10日〜26日>

(写真:AP/アフロ)

実施競技種目数/7競技84種目
参加国・選手数/80の国と地域・2,508人

  • イタリアでは1956年コルチナ・ダンペッツォ大会以来、50年ぶり2回目の冬季大会開催となった。
  • フィギュアスケート女子シングルで荒川静香(写真)がアジア勢として初の金メダルを獲得。この大会で日本唯一のメダルとなった。
  • スキー・アルペン男子回転で皆川賢太郎が4位、湯淺直樹が7位に入り、1956年コルチナ・ダンペッツオ大会で銀メダルの猪谷千春以来、50年ぶりのアルペン種目入賞を果たした。
  • スキー・クロスカントリー女子チームスプリントで、夏見円・福田修子組が日本女子クロスカントリー初の8位入賞。
  • 「チーム青森」のメンバーで構成されたカーリング女子日本チームが強豪相手に健闘し、7位入賞を果たした。

第29回 北京大会(中国) <2008年8月8日〜24日>

(写真:ロイター/アフロ)

実施競技種目数/28競技302種目
参加国・選手数/204の国と地域・10,942人

  • 中国で初、アジアでは1988年ソウル大会以来20年ぶり3回目の開催。2001年の開催地決定以来、国家をあげて選手強化を行った中国が初めてメダル獲得数で1位になる。
  • 日本は金9個、銀6個、銅10個、計25個のメダルを獲得した。
  • 陸上競技男子4×100mリレーで日本が銅メダル獲得。男子トラック種目では史上初のメダル。
  • 競泳の北島康介が男子平泳ぎ100m、200mでアテネ大会に続く2大会連続2種目制覇を達成。
  • レスリング女子では55kg級の吉田沙保里、63kg級の伊調馨が2連覇を達成。
  • フェンシング・男子フルーレ個人で太田雄貴が日本フェンシング史上初のメダルとなる銀メダルを獲得。
  • 柔道では女子63kg級で谷本歩実が史上初の2大会連続オール一本勝ちによる連覇を達成したほか、計4個の金メダルを獲得。女子48kg級で3連覇が期待された谷亮子は銅メダルだった。
  • この大会をもってオリンピック種目から外れることになっていた野球とソフトボール。日本は、野球では3位決定戦でアメリカに敗れ4位。一方、ソフトボールは決勝でアメリカを下し、初の金メダルを獲得した(写真)。

第21回 バンクーバー冬季大会(カナダ) <2010年2月12日〜28日>

(写真:青木紘二/アフロスポーツ)

実施競技種目数/7競技86種目
参加国・選手数/82の国と地域・2,566人

  • カナダでは1988年カルガリー冬季大会以来、22年ぶり2回目の冬季大会開催となった。
  • スピードスケート男子500mで長島圭一郎が銀、加藤条治が銅メダルを獲得。
  • スピードスケート女子チームパシュートで日本はドイツに0.02秒差で敗れるも銀メダルを獲得。
  • フィギュアスケート男子シングルでは高橋大輔が日本男子初のメダルとなる銅メダルを獲得。
  • フィギュアスケート女子シングルでは日本の浅田真央(写真)と韓国のキム・ヨナの対決が注目され、キム・ヨナが金、浅田が銀メダルをそれぞれ獲得。

第30回 ロンドン大会(イギリス) <2012年7月27日〜8月12日>

(写真:北村大樹/アフロスポーツ)

実施競技種目数/26競技302種目
参加国・選手数/204の国と地域

  • 1908年、1948年に次ぎ、ロンドンは史上初めて3回目のオリンピック開催都市となった。
  • 日本は金7個、銀14個、銅17個、計38個のメダルを獲得。2004年アテネ大会の37個を上回る史上最多記録となった。
  • 水泳・競泳は金メダル獲得こそならなかったものの、銀3個、銅8個で戦後最多となる計11個のメダルを獲得した。
  • サッカー女子“なでしこジャパン”は決勝でアメリカに敗れるも史上初のメダル獲得となる銀メダル。男子は1968年メキシコシティ大会で銅メダルを獲得して以来、44年ぶりのベスト4に入った。
  • ボクシング男子でミドル75kg級の村田諒太が日本人として1964年東京大会以来48年ぶりとなる金メダルを獲得。
  • 体操男子個人総合で内村航平が日本人では1984年ロサンゼルス大会の具志堅幸司以来となる金メダル。内村は団体と種目別ゆかでも銀メダルを獲得。
  • レスリングは女子フリースタイル55kg級の吉田沙保里(写真)、63kg級の伊調馨がそろって3連覇を達成。48kg級の小原日登美、男子フリースタイル66kg級の米満達弘も金メダルを獲得した。
  • 柔道は金メダル獲得が女子57kg級の松本薫の1個のみ。男子は1964年東京大会でオリンピック競技に採用されて以来初の金メダルなしに終わった。
  1. オリンピックの誕生
  2. 近代オリンピックの始まり
  3. 激動の時代を迎えたオリンピック
  4. 再び世界を明るく照らす聖火
  5. 新世紀も輝く栄光の舞台

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