写真:藤田孝夫/フォート・キシモト

静と動の演武が描く中国四千年の歴史!

武術太極拳

武術太極拳は、中国で生まれた中国武術(ウーシュー、Wushu)を競技化したものです。競技は、空手の「形」にあたる演武形式の「套路(とうろ)」と、「組手」にあたる対戦形式の「散打(さんだ)」に大別されます。アジア大会において日本はこれまで「套路」競技のみに出場してきました。

「套路」には、素手で行う「長拳(ちょうけん)」「南拳(なんけん)」「太極拳(たいきょくけん)」の他、剣、刀、棍、槍といった様々な武器を用いた器械種目があり、それぞれの演武は力強さ、スピード、優雅さが特徴です。

武術太極拳は1990年の北京大会からアジア大会で実施されており、前回の杭州大会では男女合わせて計8種目(長拳、刀術・棍術総合、南拳・南棍総合、太極拳・太極剣総合)が実施されました。杭州アジア大会ではメダルに手が届きませんでしたが、日本はアジア大会で1個の金メダルを含む9つのメダルを獲得している実績があります。自国開催となる愛知・名古屋アジア大会の舞台で、再び日本勢が輝きを手にできるか、その戦いに大きな期待がかかります。

アジアならでは?オリンピックにない?

愛知・名古屋アジア大会の気になる競技