写真:AP/アフロ

空中の格闘技!
アクロバティックな足技に注目!

セパタクロー

セパタクローは、古くは9世紀ころからアジア各地で行われていた球技を起源とし、20世紀に東南アジアで近代スポーツとして誕生した競技です。「セパ」(マレー語で「蹴る」)と「タクロー」(タイ語で「籐で編んだボール」)という名の通り、ボールを手ではなく足や腿、頭で巧みに扱い、競技を行います。蹴鞠やサッカーのようなボールコントロールと、バレーボールのようなネットを挟んだ攻防から「足のバレーボール」とも称されます。

世界トップクラスの選手が繰り出すアタックの速度は時速140kmを超えることもあり、その身体能力と高度なボールコントロール技術はまさに驚異的です。種目はセパタクローのベース種目となる3人制の「レグ」や、個人の技量が問われる2人制の「ダブル」、戦術的な配置が鍵となる4人制の「クワッド」に加え、複数のレグで構成される「チームレグ」など、多様な形式があります。

アジア大会においては、男子は1990年の北京大会から、女子は1998年のバンコク大会から毎回実施されています。前回の杭州アジア大会では男子クワッドで銅メダルを獲得するなど、日本はこれまでも銀メダルを含む多くのメダルを男女で獲得してきておりますが、アジア大会においては悲願の金メダルにはまだ手が届いていません。自国開催となる愛知・名古屋アジア大会の舞台で、その歴史を塗り替え、頂点に立つことができるか、是非ご注目ください。

アジアならでは?オリンピックにない?

愛知・名古屋アジア大会の気になる競技