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TEAM JAPAN DIARY

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2010/11/12

広州アジア大会開会式、日本は13番目の入場

文・松原孝臣

 

11月12日、アジア地域で4年に一度行なわれるアジア最大のスポーツの祭典、アジア競技大会の開会式が行なわれ、開幕しました。今月27日まで続く、熱戦の始まりです。

 Aflo_jyfa063986 入場行進する日本代表選手団(アフロスポーツ)


Aflo_jyfa063982 盛大な演出がされた開会式(アフロスポーツ)
 

今大会の開催地は中国の広州。大会のテーマは、「激情盛会 和諧亜洲」(アジアの調和)です。大会には、IOC(国際オリンピック委員会のロゲ会長も出席しました。

 

開会式は、広州の中心を流れる川、珠江の島「海心沙」に設けられた特設会場で開かれました。広州は、交易の拠点として発展してきた都市だそうです。その歴史にふさわしく、会場は帆船をモチーフにしたもの。夜になっても春のように暖かく感じられる穏やかな気候のもと、午後8時(日本時間午後9時)が過ぎ、約4万発の花火が盛大に打ち上げられ、開会式はスタートしました。

Aflo_plra030397 盛大な花火が上がり開会式がスタート(アフロスポーツ)

 

開会式のテーマは、やはり広州の歴史を象徴する「水」。各国の選手団の一部も、船で川をパレードしての会場への到着です。

 

会場は、競技に使用せず、開会式専用に作られたものです。その特徴をいかし、モチーフの水を演出に絡ませ、青をはじめとするきらびやかな光が飛び交う、華やかなショーが展開されました。帆をイメージした8つの巨大なスクリーンに流れる映像、ステージ前のプールで行なわれたシンクロナイズドスイミング、ワイヤーで吊るされた大勢によるパフォーマンス。「アジアのオリンピック」にふさわしい、壮大な演出です。中国を代表する女優、チャン・ツィイーさんの歌の披露もありました。

 

ショーのあと、いよいよ選手団の入場行進です。最初に登場したアフガニスタンから、アルファベット順での登場です。日本は「さくらさくら」の演奏が流れる中、13番目の入場となりました。13日に始まる柔道や、競泳、さらに体操の選手たちは競技に備えるため、出席を控えましたが、それでも旗手を務めるバドミントンの潮田玲子選手を先頭に、約300人の選手団が続きました。潮田選手をはじめ、選手や役員の表情には、笑顔がこぼれています。日本選手団が手にした帽子を振りながら進んでいくと、観客席からは拍手が聞こえてきました。

Aflo_lkga985872 入場行進する日本代表選手団(アフロスポーツ)

 

そして最後に登場したのは開催国の中国。ひときわ大きな歓声が沸き起こりました。

 

選手団の入場後、温家宝首相が開幕を宣言し、中国国内をひと月ほどかけて運んできたアジア大会の火が会場に到着しました。日本からは、日本代表選手団の市原則之団長とバスケットボールのアトランタオリンピック日本代表で、今大会の本部役員を務める原田裕花さんランナーを務めました。

 

到着した火はさらに場内をリレーされ、最後に受け取ったのは、北京オリンピック男子3飛板飛込み金メダリストで、広州の属する広東省出身の何衝選手。中央に据えられた高さ26mの点火台の下に向かうと、子ども2人とともに、据えられていた花火に点火。花火は、はじめは小さく、やがて大きくなっていき、導火線をたどり、点火台に火が灯りました。

 Aflo_jyfa063988 台に大会の火がともった(アフロスポーツ)

 

旗手の大役を終えた潮田選手のコメントです。「日本代表選手団の旗手として参加させていただいて、本当に感謝しています。大歓声の中、旗手という大役をいただいたので身を引き締めて歩きました。さらに気を引き締め、試合に臨んでいきます」


Aflo_owda499823 旗手を務めた潮田選手(ロイター/アフロ)

 

日本は、2006年のドーハ大会の50個を超える、金メダル60個以上を目標に掲げています。潮田選手をはじめ、結団式で熱い抱負を語った日本代表選手たちの活躍に期待したいと思います。


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