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TEAM JAPAN DIARY

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2010/09/13

JOCキャリアアカデミー フィギュアスケート選手の保護者にセミナー

トップアスリートの育成には家庭でのサポートも重要となることから、JOCキャリアアカデミーは、長野県・野辺山で、フィギュアスケートの保護者向けにセミナーを開催。オリンピックのアトランタ、シドニー、アテネの3大会でメダルを獲得したシンクロナイズドスイミングの武田美保さんの母、珠子さんに興味深いお話をご講演いただきました。

講演会は、日本スケート連盟が主催するフィギュアスケートの「全国有望新人発掘合宿」の初日に行われました。この合宿では、9〜11歳で規定の級に合格した選手を集め、全日本ノービス選手権大会への推薦出場などをかけた選考会が行われます。お子さんたちを選考会に引率した保護者らが、不安と期待の入り混じる様子で講演会に参加しました。

Zentaidsc01747多くの保護者が参加した

Takeda講演した武田さんの母

武田美保さんは7歳でシンクロナイズドスイミング教室に入り、13歳でジュニア日本代表に。17歳でナショナルA代表入りをすると、1996年アトランタオリンピックから3大会連続で5つのメダルに輝きました。

母の珠子さんは、美保さんを育てるにあたり、家庭での会話を大切にしていたそうです。「練習については基本的にはコーチにすべてお任せしていますが、自宅に帰ってきたら『今日は何を怒られたの?』と聞くようにしていました。子供は自分が何を注意されたのかを私に伝えようと思い出すことで、頭の中で整理できるんですね。これを毎日繰り返すことで、だんだん自分が何を怒られているのか、ちゃんとした文章で話せるようになっていきました。怒られるということは先生から見てもらえているという意味ですから、良いことなんです。私たちは怒られて喜ぶ家族でしたね」と珠子さん。日記をつけて振り返りをする選手も多くいますが、美保さんの場合は家族の会話の中で振り返りをしていたということです。

また、コーチ選びについても話しました。選手や保護者のなかには、より良いコーチを求めて指導法を比較してしまうこともありますが、「コーチに対して異論を持ってはダメです。様々なコーチが違う指導をしたとしても、それぞれの教えを信じて練習することでその技の感覚を体感できて、色々な体感を会得できることで自分のやり方を見つけていくんです。だから親があれこれ言ってコーチを選ぶのはおかしな話ですね」と話し、コーチを信頼することが大切だと話しました。

さらに、親の役割についても自身の取り組みを紹介。「『自分の娘がこうなったらいいな』という親のエゴは必ずあります。でも親はお金を出して、練習には口を出さないもの。だから心の面で、支えになるようにしていました。私は毎日2時間、娘にマッサージをして体が柔らかくなった気にさせたり、『あんたはオーラがある』と子供の時から言ってその気にさせたりしていました」と珠子さん。コーチと親の立場を分けることに秘訣があるようです。

また勉強との両立についても、「勉強もスポーツも両方やることが基本。引退してからの人生のほうが長いのです。勉強をすることは人間としての基礎を作ることになりますから、成績が悪いときは叱りましたし、練習の合間や昼休みに短期集中で宿題を終わらせるようにさせてきました」と、勉強もおろそかにしなかったことを話しました。

Ogawatakeda 保護者からの質問に答える武田さん(左)

どのテーマも、毎日の生活に直結する興味深い話ばかり。集まった約50人の保護者らは、メモを取り、大きくうなずきながら武田さんの講演会に聞き入っていました。保護者の方々の的確なサポートが、未来のオリンピアンにつながります。今回の講演会で学んだことを、お子さんの活躍へと繋げていただけるよう、願ってやみません。

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