コラム/インタビュー

アスリートメッセージ

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ドラマの題材としても扱われ、ボート競技は最近、注目を浴びている。2000年シドニーオリンピックでは武田大作選手と長谷等選手が男子軽量級ダブルスカルで6位入賞。とりわけ2004年アテネオリンピックでは武田大作選手と浦和重選手が同種目6位だったものの、3位のギリシャとの差は約1秒。

そのボート界で今、期待されている選手の1人が須田貴浩選手だ。2005年のワールドカップ第1戦男子軽量級ダブルスカルで2位。今年のワールドカップ第1戦では同種目3位でメダルを獲得。8月に行われた世界ボート選手権大会では決勝進出こそ逃したが7位と健闘し、昨年の世界選手権8位からひとつ順位を上げ、着実に世界トップとの差を縮めている。

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2005世界ボート選手権大会(岐阜)より。
写真提供:アフロスポーツ


須田選手は淡々とこれまでの戦いについて振り返った。
「去年のワールドカップで2位の成績を残せたことは大きかったです。国際舞台でも日本人はメダルに届くんだと思いました。今年の世界選手権は7位でしたが、去年よりも内容はよくなってきています」

今年の世界選手権大会が行われたイギリスのイートンはボート発祥の地といわれる。聖地の印象を須田選手は次のように語った。
「開会式では昔のものから現代式のボードまでがずらりと水上に並び、パレードが行われたんです。ボートの歴史が垣間見られたようで、さすがは発祥の地イギリスならではだなあと感じました」

須田選手がボートを始めたのは高校1年生から。中学生の頃は陸上競技の中距離選手だった。
「父親が社会人になってからボートを始め、審判員も務めていたので、小さい頃からボートという競技があることは知っていましたが、ルールや競技内容についてはさほど詳しくありませんでした」

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2006世界ボート選手権大会(イギリス・イートン)会場にて。
写真提供:坂本剛健


高校に入学して友人の誘いを受け、ボート部に入部。ボートに乗るのはまったく初めてのことで、須田選手は今までとは違った感覚を味わうことになる。
「陸上をやっている頃は、人一倍努力をし、早くなることを目指していたのですが、結果がちっとも出なくて・・・。でもボートは努力した結果が出るんです。高校1年、2年ではまったく歯が立たなかったものが、3年生になる頃、徐々に力もついてきて、全国大会、インターハイ、国民体育大会など大きな大会にも出られるようになって、ボートをやっていてよかったなあという気持ちになり、今に至っています」

陸上など、ほかの競技の経験もまたプラスとなっている。
「陸上のほかに小さい頃、水泳をやっていたので、心肺機能や持久力に自信があるほうだと思います」


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