シドニー2000
クレー射撃 CRAY_SHOOTING
見どころ
今大会なんといっても2000年シドニーオリンピックで挫折し、一度は引退したが、出産し一回りも二回りも成長したママさん選手としてオリンピックの舞台に再び戻って来た中山である。
会場に応援に来る事を予定している愛娘へメダルをかけてあげたいという思いも強く、心・技・体が充実した現在の中山の活躍は非常に楽しみである。
バルセロナオリンピック以降は、男女共にメダル獲得がなく、8月11日女性初のメダリストとしてクレー射撃界は期待を寄せているが、今年度既に4大会のワールドカップが行われ、地元中国、北朝鮮、ロシア、イタリア、アメリカ、ドイツ、サンマリノ、スロバキアといった国々がファイナルに進出しており、決して中山有利な状況ではない中での戦いである。
中山 由起枝
今大会出場種目:トラップ女子
現在29歳になった中山選手、シドニーオリンピック出場から8年の時が流れた。中学・高校とソフトボールの選手として活躍し、高校時代の恩師でもある監督の薦めもあり、ダブルトラップ選手として日立建機(株)に入社、入社後約1年間イタリアでの射撃留学を経て帰国。射撃歴1年11ヶ月でシドニーオリンピック出場枠を99年6月のイタリアワールドカップ大会で獲得した21歳の若手であった。(高校時代は埼玉栄高等学校にて、平成8年度全国私立高等学校女子ソフトボール選抜大会優勝・その年の国民体育大会でも5位入賞等数々の大会に出場した根っからのスポーツウーマンである。)
シドニーオリンピック出場後、一度は射撃界から離れていたが、03年3月オリンピックへの再チャレンジを決めシドニーオリンピックから正式種目として採用されたトラップ女子種目に転向しチャウオン(韓国・2002年アジア競技大会開催会場)で行なわれた2007年ISSF(韓国)ワールドカップに参加しシドニーオリンピック出場権を獲得した。同年同じく出場権を獲得したと同等の石橋選手と二人で国内外合計7回の記録会を実施し勝ち抜き2000年4月日本代表として2度目のオリンピックへ挑戦する事が決定した。
その他特筆すべき事項
・前述に既に記載しているが、ママさん選手であり小学校1年生の愛娘が大会本番に応援に来る予定。
・シドニー・シドニー大会と連続出場した竹葉多重子選手に並ぶ女子選手としては最多出場である。
・クレー射撃は8月11日が日本選手出場の最初で最後の日である。
・8月4日より入国し、5日より現地射撃場でトレーニング開始予定。
・所属先のバックアップもあり、プレ大会時に使用し本大会でも使われる中国産のクレーを現地より輸入し、現地で使われる放出機が設置されている射撃場で充実した環境を整えた中で現在強化合宿を行っている。