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ドーハアジア大会


第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)

第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)

第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)展望
世界へとつながるアジアチャンピオンをめざして

世界選手権、北京オリンピックを見据えた陸上競技

選手役員を含めて907名(10月26日現在)が参加する日本。実施される競技のなかでも注目されるのは、来年8月に大阪で世界選手権が開催される陸上競技だ。16年ぶりの日本開催となる大会を盛り上げ、競技自体への注目度も上昇させたいと口にしている選手たちは、ここで好結果を出してインパクトを与えたいと考えている。

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室伏広治選手(写真提供:アフロスポーツ)
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池田久美子選手(写真提供:アフロスポーツ)
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男子4×100mチーム 左より末續慎吾、塚原直貴、高平慎士、
小島茂之の各選手(写真提供:アフロスポーツ)

昨年は1年間休養しながらも、復帰した今年は8戦8勝と勝負強さを見せつけたハンマー投げの室伏広治は、もちろんのように大会3連覇を狙い、今年からしばらくは200mを重視すると宣言した末續慎吾もまた、200m連覇を目標にする。

さらに、今年は積極的にヨーロッパ遠征へトライし、各大陸対抗のワールドカップでも2位に食い込んだ男子棒高跳びの澤野大地。助走や踏み切りが安定し、5月の大阪国際グランプリの女子走り幅跳びでは、今季世界リスト7位になる6m86の日本新を樹立した池田久美子。そして7月の日本選手権では世界リスト5位タイの2m33の日本新記録を跳んで優勝した男子走り高跳びの醍醐直幸もいる。そして末續を追いかけ、高平慎士なども成長してワールドカップで3位入賞を果たした男子4×100mチームも。

「大阪世界陸上、そして08年の北京オリンピックではメダルを狙う」
そう宣言する彼らにとって、アジア競技大会制覇は、キッチリと踏んでおかなくてはいけない重要なステップだ。

今アジア競技大会の陸上界には、室伏と女子マラソンの野口みずきだけでなく、男子110mハードルの劉翔(中国)、女子1万mのケイ慧娜(中国)のアテネオリンピック・チャンピオンがいる。さらに05年世界選手権では、バーレーンのラシド・ラジムが男子800mと1500mで優勝し、男子3000m障害でもカタールのサイフ・サイード・シャヒーンが優勝と実績を伸ばしている。男子西アジア勢は世界レベルの中・長距離だけでなく短距離でも日本のライバル。女子もまた中国やインドなどの強国がいる。その点でもアジア競技大会はまさに、世界進出のためにも揉まれ、実績を挙げておかなくてはいけない大会なのだ。


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