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オリンピズムってなんだろう

第1回 オリンピック憲章とオリンピック

お父さんと娘の会話を通じて、オリンピズムを学んでいく「オリンピズムってなんだろう」。オリンピック憲章と、その理念をやさしく、わかりやすく解きほぐしていきます。では、さっそくふたりの会話を聞いてみましょう!

監修:NPO法人 日本オリンピック・アカデミー

オリンピック憲章ってなんだろう?

夏休みのある日、女の子がテレビで、連日活躍する日本選手を紹介するオリンピック特集番組で見ています。地元のスイミングクラブで水泳を習っている女の子は、オリンピックに出る水泳選手たちの大ファン。憧れの選手の紹介をどきどきしながら見ていると、そこにお父さんがやってきました。

おや、オリンピックの番組かい?
そうよ。今年は、4年に一度のオリンピックの年。テレビでも、出場選手のことをたくさん紹介しているよ。
それはいいね。お父さんも、オリンピックは毎回すごく楽しみにしているんだ。
そもそも、オリンピックっていつから始まったの?
オリンピックはね、1896年に、ギリシャのアテネで開催されたのが始まりなんだ。そのもっとずっと昔、古代ギリシャでは、神様をたたえるお祭りとして、ギリシャ全土から選手が集まるスポーツの祭典が行われていたんだ。いわゆる古代オリンピックだね。それを、1500年以上たってから復活させようとした人がいた。フランスの、ピエール・ド・クーベルタン男爵は知っているかい?
全然知らない。
そうか。まぁ、そうだろうね。このクーベルタンという人が、19世紀の末に、オリンピックを復活させよう、と提案して、いまのようなオリンピック、いわゆる近代オリンピックが始まったんだよ。
そうなんだ。クーベルタンさんはそんなにスポーツが好きだったの?
もちろん好きだったけど、クーベルタンが目指したのは、スポーツを楽しむことだけじゃないんだ。スポーツを通して、体と心をきたえよう、世界のいろんな国の人と交流しよう、そして平和な社会を築いていこう。それが、クーベルタンがオリンピックを復活させた目的だったんだよ。この考えのことを、「オリンピズム」っていうんだ。ほら、オリンピックは勝つことではなく、参加することに意義があるっていうだろう? スポーツの祭典であるオリンピックは、このオリンピズムという理念に支えられた、世界的なスポーツ競技大会なんだ。
へぇ。スポーツをするだけじゃなくて、世界平和も目指してるんだ。お父さん、オリンピックってすごいね。でも、そういうことって、みんなが知っていることなの? どこかにちゃんと書いてあるの?
ああ、書いてあるよ。それが「オリンピック憲章」さ。