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指導者のための「JOCキャリアデザインセミナー」を開催

カテゴリ:就職支援
2017.10.26
指導者のための「JOCキャリアデザインセミナー」を開催
4回目となる「JOCキャリアデザインセミナー」を開催(写真:アフロスポーツ)
指導者のための「JOCキャリアデザインセミナー」を開催
あいさつに立った八田茂JOCキャリアアカデミー事業ディレクター(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は9月27日、味の素ナショナルトレーニングセンターで「キャリアデザインセミナー」を開催しました。本セミナーはアスリートのキャリアに対するサポートを目的として「JOCキャリアアカデミー事業」が主催。4回目となる本セミナーには指導者7名が参加し、アスリートOBの事例紹介やスポーツをビジネス面から考えるワークショップが行われました。

■キャリアデザインを考えるきっかけに

 はじめに、進行役を務める中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業アシスタントディレクターによるセミナーのガイダンスが行われました。続いて、八田茂JOCキャリアアカデミー事業ディレクターが「キャリアデザインの勧め」と題した講義を実施。JOCのキャリアサポート事業について説明した上で、「(引退した)選手から指導者になる人はいますが、そこから一歩踏み出して、場合によっては違う興味の世界に行く方はスポーツ界全体を見てもまだまだ少ない」と課題を挙げました。そして、「(セミナーをきっかけに)皆さんが輪を広げて、ロールモデルを増やして、スポーツ界を豊かにしていければと思います」と参加者に呼びかけました。


指導者のための「JOCキャリアデザインセミナー」を開催
自らの体験を語る山口学さん(写真:アフロスポーツ)

■アスリートOBの体験談から学ぶ

 続いて、体操・トランポリンで2013年世界選手権男子シンクロナイズド優勝などの実績を持ち、2017年4月から株式会社博報堂DYスポーツマーケティングで活躍する山口学さんがゲストスピーカーとして登壇。「アスリートの就職活動体験記」としてプレゼンテーションを行いました。

 山口さんは、トップアスリートとして国内外の大会で活躍し、2015年に現役を引退。その後は指導者を志してイギリスにコーチ留学をしましたが、日本において指導者の活躍の場が不足していることや、スポーツに対しての社会的価値の低さを痛感したといいます。スポーツ界の価値向上や、アスリートの評価向上に関わる仕事がしたいと、帰国後の2016年11月からJOCが行うアスリートのセカンドキャリア支援「アスナビNEXT」を利用して就職活動をし、株式会社博報堂DYスポーツマーケティングに就職。現在スポーツビジネスに舞台を移して活躍を続けています。

 就職活動では、「アスリートは競技にしか目を向けられないので、そのアスリートの感覚を仕事でどう使えるのか。視野を広げたり、(自分は)どういったことができるのかを考えて、脳をほぐすところから始めました」と山口さん。進路相談や就職活動の具体的な経験談を共有した上で、「東京オリンピックが終わった後、『何をしたら良いんだろう』と思う選手がかなり多く出るのではと、不安に思うところもあります。そういう時は、まずは相談するのがいいのではと思います」とアドバイスを送りました。


指導者のための「JOCキャリアデザインセミナー」を開催
ワークショップを担当した鈴木統也JOCキャリアアカデミー事業アシスタントディレクター(写真:アフロスポーツ)
指導者のための「JOCキャリアデザインセミナー」を開催
ワーク後にはチームごとに発表が行われた(写真:アフロスポーツ)

■スポーツをビジネス面から考える

 この日最後のプログラムとして、鈴木統也JOCキャリアアカデミー事業アシスタントディレクターによる「スポーツをビジネス面から考える」ワークショップが行われました。ワークショップは2つのパートに分かれており、前半の「事例共有」では、山口さんが講師となり、「プロスポーツチームのマーチャンダイジング」をテーマに講義を実施。マーチャンダイジング(商品化計画)の定義、スポーツビジネスでの4大収益(放映権、スポンサー、チケット、マーチャンダイズ)について、製造〜販売の流れ、マーチャンダイジングのポイントなどを事例を用いて説明しました。そして、山口さんは「4大収益の各要素は相互にリンクし合っているものだと思っています。各収益がリンクしてスポーツの価値を高めることができるのではないかと思って、マーチャンダイジングに注力しています」と、スポーツとビジネスの相乗関係を強調しました。

 後半では「エクササイズ」としてワークを実施。受講者は2つのチームに分かれて、スポーツビジネスにおける実例に対するそれぞれの意見を出し合い、模造紙にまとめてチームごとに発表を行いました。その後、山口さんからフィードバックを受けた受講者は、実際のビジネスシーンで活躍している山口さんならではの具体的なアドバイスに興味深く耳を傾け、積極的に質問をしながら理解を深めている様子でした。

 最後に受講者はチーム内で振り返りを行い、セミナーで得た気付きや今後に生かしたいことなどを共有しました。





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