コラム/インタビュー

アスリートメッセージ

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 第27回オリンピック競技大会(2000/シドニー)では団体で、第28回オリンピック競技大会(2005/アテネ)では個人総合とオリンピック2大会に連続出場した村田由香里選手だが、実はアテネ大会を前に一度は引退を考えたことがあったという。

「大学を卒業した次の年にアテネでオリンピックがあることはわかっていたのですが、私は大学を卒業と同時に競技生活も終えようと思っていました。ですが大学4年生の時の世界選手権でオリンピックの出場枠を獲得することができました。それならばアテネ大会にも出たいと思うようになり、もう一度新体操に取組む決心をしました」

「シドニー大会に新体操団体の日本代表選手として出場した時に、私達の演技に会場から歓声が沸いた時のことを今でもよく覚えています。その時私はアジアでも圧倒的に強いロシアやヨーロッパのチームと同様に演技をすれば喜んでもらえるということを感じました。だからアテネ大会ではその感覚を思い出し、個人種目で同じ感動を味わいたいと思いました」

村田由香里2回のオリンピック出場を果たした村田選手は、更に現役を続けることを決意した。
「昨年のアテネ大会後、11月に行なわれた全日本選手権を最後に競技生活を終えるつもりでいました。でも自分の中にまだできるかもしれない、という可能性が残っていることを感じていました。全日本選手権の前までは、大きな目標を持ち、それに向かって努力して結果を出すことによって達成感を得て、それがとても幸せでした。でも全日本選手権のあと、自分の進むべき道がはっきりしていませんでした」

「引退すると決めた時、秋山エリカコーチに指導者の勉強をしたいということも話ました。ですがその時秋山コーチには“ここでやめたら復帰することはできないのよ、現役選手として本当にやり残したことがないかどうか、しっかり考えて”と言われ、今までにないくらい悩みました」

村田由香里そしてその後、演技会で地方を巡るうちに彼女の心は再び選手を続けていく方向へ向いていった。
「いろいろな場所で観客の方々が私の演技を見て喜んでくれたんです。そうしているうちに、もう少し上を目指してもいいかな、と思うようになりました。
自分が演技しなくなった時、私の存在価値はどこにあるのかということを深く考えるうちに、まだ現役でいたいなと思うようになって・・・・・・。それに今年の全日本選手権は私の地元、兵庫県で開催されるので、地元の応援の中で演技したいという気持ちが強く、少なくとも今年の全日本選手権までは新体操を続けようと決心しました」

村田選手はその全日本選手権に先立って、10月にアゼルバイジャンで開催される世界新体操選手権大会の日本代表決定競技会に出場し、見事優勝。代表の座を獲得している。


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