写真:二宮渉/フォート・キシモト
杭州アジア大会 女子52kg級(写真:川口浩輝/フォート・キシモト)
クラッシュはウズベキスタンの国技であり、かつてはお祭りの際に野外で行われるなど、日本の相撲のように地域に根付いた大衆娯楽として愛されてきた歴史を持ちます。1998年に現在の統一ルールで国際大会が開始されて以降、国際的なスポーツとして急速に整備・発展しました。
アジア大会においては、2018年のジャカルタ・パレンバン大会から正式種目として導入されています。競技特性が柔道の立ち技と類似していることから日本でも柔道経験者を中心に国際大会へ多数の選手を派遣しており、これまでも数々のメダルを獲得しています。
ジャカルタ・パレンバンアジア大会 男子80kg級(写真:二宮渉/フォート・キシモト)
14〜16メートル四方のマットの上で、対戦相手と同色(緑または青)の「ヤクタク」と呼ばれる柔道着に似た上衣、白いパンツ、赤い帯を着用し、裸足で1対1の勝負を行います。試合時間は男子4分、女子3分です。
寝技・締め技・関節技はなく、相手を投げて背中を着けさせる「一本(ハロール)」を奪った時点で勝利が決まります。一本に至らない投げ技の勢いや体勢に応じて「技あり(ヤンポシュ)」や「有効(チャラ)」のポイントが加算され、「技あり」2回でも勝利となります。なお、上半身で相手の下半身に触れる行為や、袖に指を入れる行為、場外に出る行為などは反則(注意・警告)の対象となります。
また、試合開始から2分間経過しても両者ポイントがない(0対0)場合、帯を互いに持った状態で組み合う「帯相撲」へ移行する点も独特なルールの一つです。審判のコールはすべてウズベク語で行われます。
ジャカルタ・パレンバンアジア大会 男子90kg超級(写真:二宮渉/フォート・キシモト)
クラッシュ最大の魅力は、寝技がないため攻防が途切れることがなく、互いに組み合ってからコンマ数秒で勝負が決まるスピーディーかつ豪快な大技の応酬です。
上半身で相手の下半身(足やズボン)を直接掴むことが禁止されているため、選手たちは上衣の襟や帯のコントロール、そして繊細なステップワークを駆使して一瞬の隙を突く高度な技術戦を展開します。どれだけポイントでリードされていても、相手の背中を畳につける完璧な「一本(ハロール)」が決まれば一発で逆転勝利となります。さらに、試合展開によって導入される「帯相撲」では、互いに帯を掴んだ超至近距離から力と技術がぶつかり合い、一瞬も目が離せない緊張感を味わうことができます。
ジャカルタ・パレンバンアジア大会 男子80kg級(写真:二宮渉/フォート・キシモト)
| 競技初回実施大会 | ー |
|---|---|
| TEAM JAPAN初出場大会 | ー |
| 競技別累計メダル数 |
|
2026年8月1日時点
TEAM JAPAN記録を見る