第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)は28日、愛知県武道館でクラッシュ競技が行われ、男子81kg級に出場した日本代表の大吉賢が銅メダルを獲得した。柔道トップアスリートからの転身・挑戦となった今大会で、大吉は初戦から圧巻の投技を披露して準決勝へ進出。惜しくも決勝進出は逃したものの、果敢な攻めで会場を大いに沸かせた。
初戦に臨んだ大吉は、序盤の静かな探り合いから鋭い足技で「有効」を2度奪って主導権を握ると、最後は鮮やかな投技を決めて好スタートを切る。続く準々決勝でも、冴え渡る足技で「技あり」を着実に重ね、完勝で準決勝進出を決めた。
大声援のなか迎えた準決勝では、中央アジアの強豪選手と対戦。素早い動きから組みに行き、相手の連続攻撃を巧みにかわしながら反撃の機会を狙う。相手の仕掛けに対して果敢に技を掛け返し、場内が騒然とする場面もあったがVAR判定の末に得点とはならず。その後、相手に「技あり」を許す苦しい展開となる。後がない大吉は終盤、果敢に前へ出て猛攻を仕掛け、相手を守り(指導)に追い込み「有効」を返すなど土壇場まで諦めず攻め続けたもののタイムアップとなり、悔しくも決勝進出はならなかったが、日本勢に価値ある銅メダルをもたらした。
■試合後のコメント(ミックスゾーンより)
大吉賢
「相手は強かったが、自分の試合はできたのかなと思う。柔道上がりでクラッシュという競技に挑戦させていただいたが、この大一番でのルールのすり合わせや試合運びの難しさを感じた。ただ、最後は自分の前に行く攻めの姿勢ができたのかなと思う。昨年柔道を引退し、4月からは一般企業に就職してフルタイムで働きながら、仕事終わりに母校や練習場へ足を運んで準備してきた。自分自身、柔道で培ってきた『相手を豪快に投げる楽しさ』をもう一度出せる機会をいただき、本当にチャレンジして楽しく、面白かった。全力で向かってくる相手に全力で応え、組み合ってやり切る。投げても投げられても、全力でやり合えるのが格闘技の魅力だと思う。アスリートとしての公式戦はこれが最後になるが、今回得た技術や経験を、また柔道や次のステップへ還元していきたい。たくさんの応援、本当にありがとうございました」
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