第32回オリンピック競技大会
(2020/東京)
olympic games

日本代表選手団オフィシャルスポーツウェア

作製:株式会社アシックス(東京2020オリンピックゴールドパートナー)

支給品:ポディウムジャケット、ポディウムパンツ、Tシャツ(2種類)、ポロシャツ、ハーフパンツ、ジャケット、パンツ、キャップ、マフラータオル、ソックス、シューズ、サンダル、サコッシュ、バックパック、スーツケース、フェイスガード(マスク)

コンセプト:「JAPONISM(ジャポニズム)」

開催国である日本の選手団が代表としての誇りを感じられるよう、日本の伝統美と先端技術をかけ合わせ、日本代表選手団の強さを表現。オリンピック・パラリンピックの日本代表選手、応援する人など、さまざまな人の気持ちをつなぐ象徴的なアイテムとなるようなデザインが施されているのと同時に、“史上最もイノベーティブな大会”にふさわしい先進的な技術が多く取り入れられています。

デザイン

メインカラーは、朝日が昇る力強さをイメージした鮮やかな「サンライズレッド」。日本代表選手団の存在感をさらに強め、際立たせ、選手たちが日本代表として誇りを感じられるカラーが採用されています。2016年から日本代表選手団を象徴するカラーとして使われ、過去の大会で世界へ与えたインパクトを継承し、自国で行なわれる大会へとつなげています。

また、グラフィックは新たに制作され「JAPAN TEAM KEY GRAPHIC(ジャパンチームキーグラフィック)」と命名されました。「折形(おりがた)」や「かさねの色目」といった日本の伝統的なデザインや技法などを取り入れながら、大小の点や線、5種類の赤を組み合わせることで一つ柄を作り、さらに多様性も表現しています。

スポーツウェア

開発テーマ

コンセプトである「JAPONISM」に沿って「Conditioning(コンディショニング)」、「Diversity(ダイバーシティ)」、「Sustainability(サステナビリティ)」の3つのテーマで開発されています。

1.Conditioning(コンディショニング)
高い通気性や可動性、着脱のしやすさなどの機能が各アイテムに搭載されています。また、各競技会場や着用シーンに応じて着合わせることで機能の相乗効果が得られ、選手のコンディショニングをサポートできるよう設計されています。

2.Diversity(ダイバーシティ)
「多様性と調和」を重視し、オリンピックとパラリンピック、また競技の枠も超えて一つのチームであることを意識しながら、一人ひとりが輝けるウェア開発を目指して作製されました。また、ユニバーサルデザインを採用し、オリンピック・パラリンピック日本代表選手団全員がONE TEAMとなれるよう、全て同じアイテムを提供。選手へのヒアリングなどからヒントを得て、誰もが使いやすいものを目指し、また、車イスや義足アスリートにも着脱しやすいようサンダルに着脱可能なヒールストラップを付属するなどの工夫がされています。

3.Sustainability(サステナビリティ)
従来の染色工程より水の使用量を削減したソリューションダイという染色方法を採用するなど、環境に配慮。また、植物由来の糸や衣料品をリサイクルした再生ポリエステル材などが採用されています。

スポーツウェア

主なアイテム

ポディウムジャケット

体温が上昇する場所を特定し、温度を下げるために効果的な構造「ACTIBREEZE-TECH(アクティーブリーズテック)」を採用。衣服内温度が高くなり汗の量が多くなる場所に粗いメッシュを配置することで空気の流れを促進させ、効率的な通気が促されます。また、二層のメッシュ構造とすることで、透けにくくなっています。通気性が高いレベルで追求されている上に、ボディサーモマッピングに合わせて特殊な編み方で大小のメッシュを作り出すことで、機能性を持たせながらデザイン性も高めています。
前身頃には、スナップの部分に合わせてクリックするだけで簡単にファスナーの左右が組み合う、新感覚のファスナーが採用されています。

ポディウムジャケット
ポディウムジャケット

ポディウムパンツ

着心地の良さと着脱性を高めるストレッチ素材を採用。両サイドにはファスナーポケットが付いています。
スポーツシーンから選手村での生活シーンまで対応するため、吸汗速乾性が重視されています。

Tシャツ

トレーニングなどでの使用を想定し、吸汗速乾性、通気性に優れた素材が採用されています。

シューズ

靴底の外周に衝撃緩衝材「GEL(ゲル)」を大きく配しクッション性を高め、アッパー(甲被)に通気性に優れた素材を使用したモデルを新たに開発。中敷きには「JAPAN TEAM KEY GRAPHIC」の柄が施されています。着脱しやすいように、ベロ部を引き上げた際に履き口が通常のシューズに比べて大きくなる構造となっています。

ポディウムパンツ
Tシャツ
シューズ