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シドニー2000


がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート

シドニーオリンピックスペシャル

体操、個人総合。斎藤選手12位、塚原選手、藤田選手も、入賞ならず。

個人総合で期待のかかっていた塚原直也選手は、最初の床運動で線を割るミスと「合宿の時からミスが出て心配があった」という鞍馬で落馬。その後、次第に調子を上げて鉄棒では9.762を挙げたが、序盤のミスが響いてトップに迫ることができず、18位に終った。

「今日は全体を通し完璧にやろうと思っていた。ミスのあとは、鞍馬のことは忘れ、一種目づつやっていこうと思った」という塚原選手は、「緊張した中でもできるようにする練習がまだまだ足りなかった」と振返った上で「やはり大きな大会では、どんな不安もないよう練習を仕上げなければならない」と今後に目を向けた。競技中にヒジを押さえていたことについて、「鞍馬をやり直した時に、力が入り、痛みが気になり始めた」と答えた塚原選手だが、森泉コーチによれば塚原選手は昨年の世界選手権にヒジを痛めて以来、その故障が完治せず、シドニーに入ってからも、故障を騙し騙し練習してきたのだとという。

一方、全種目をソツなくこなし、12位につけた斎藤良宏選手は、「少し消極的になったところはあるかもしれないが、それでもいい試合ができたと思っている。集中もできていた」と悔いのない様子。

また序盤、好調に9.512(床)、9.600(鞍馬)と手堅くポイントを取った藤田健一選手は、並行棒と鉄棒でミスを犯し25位に。「(並行棒で)自信を持ってやっていたのに、失敗した。あれで気持ちが切れてしまったかも」と振返り、「また次で頑張ります」と悪びれないところを見せた。

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