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ドーハアジア大会


第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)

第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)

第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)展望
世界へとつながるアジアチャンピオンをめざして

まだまだ見どころたっぷり、注目の各競技

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ソフトボール日本チーム(写真提供:アフロスポーツ)
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シンクロナイズドスイミング日本チーム(写真提供:アフロスポーツ)
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冨田洋之選手(写真提供:アフロスポーツ)
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秋本啓之選手(写真提供:アフロスポーツ)

来年の世界選手権へつなげようとする競技と違い、北京オリンピックのためにここで再び強さを見せつけておかなければいけない競技もある。それが女子ソフトボールと、次こそ金メダル独占を狙う女子レスリング、それにシンクロナイズドスイミングだ。

8月の世界選手権準優勝で早々とオリンピック出場権を手にしたソフトボールは、再度中国を撃破しておきたい。また、世界選手権で5個の金メダルを含み全階級でメダルを獲得した女子レスリングは、アジア競技大会実施種目はオリンピックと同じ4階級。北京オリンピックで強敵になると予想される中国勢には、力の差を見せつけるような勝利を得ておかなくてはいけない。また、9月のワールドカップの全種目でメダルを獲得したシンクロも、次の世界選手権や北京オリンピックでの打倒・ロシアを果たすために、より進化した演技を披露してもらいたい。

逆に、中国勢に少しでも迫っておきたいのは男子体操だ。10月に行われたばかりの世界選手権では団体、個人総合とも中国が優勝し、日本は団体3位、個人総合は冨田洋之が2位。10点満点ではなくなった新採点法へ対応するために不可欠な技の難度向上には時間が足りないが、今出来る範囲で世界選手権より得点差を縮めて中国に不安を芽生えさせたい。

国別対抗のワールドカップでは男子5位、女子3位と苦戦した柔道も、もう一度強さを見せておきたいところだ。だがその中でも注目したいのは、男子100kg級の石井慧と66kg級の秋本啓之、女子48kg級の中村美里の戦いだ。大学2年の石井と3年の秋本には、ともにアテネ金メダリストの鈴木桂治、内芝正人という大きな壁がある。また高校2年の中村の前には、出産からの復帰を狙う谷亮子がいる。彼らがここでしっかりと結果を残してライバルたちを脅かすことが、北京オリンピックの金メダルをより近くへ引きつける大きな要因になるのだ。

他にも、世界ランキングトップに立つトランポリンの上山容弘など、北京オリンピックへつながる活躍を期待する競技や選手は多い。


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