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2020年を目指す子どもたちが参加 「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催

カテゴリ:その他活動
2015.04.10
2020年を目指す子どもたちが参加 「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催
12事業から51名の子どもたちが研修会に参加(写真:アフロスポーツ)
2020年を目指す子どもたちが参加 「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催
ソチオリンピック副団長を務めた古川理事が開校あいさつと講義を行った(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は3月7日と8日の2日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催しました。この研修会は、JOCが支援する各都道府県のタレント発掘・育成事業の受講生を対象に各プログラムを提供し、将来世界で活躍できるトップアスリートを目指す意識を高めるとともに、中央競技団体と各都道府県の事業との連携を図ることを目的にしています。
 今年度はJOCが支援する12事業の受講生と指導者・引率者、国内競技団体の強化担当者、ナショナルコーチ、専任コーチングディレクター、タレント発掘・育成担当者らが参加。未来のオリンピアンを目指す小学校5年生から中学校3年生までの51名の子どもたちが、2日にわたりさまざまなプログラムを体験しました。

 開校式では、ソチオリンピックで日本選手団の副団長を務めた古川年正JOC理事が登壇。「2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まり、いま日本のスポーツは大きく変わろうとしています。この事業を通じて、将来日本の代表として世界に行ける人が是非育ってほしい。日本の多くの皆さんに、感動、夢、元気を届ける選手になっていただきたいと思います」とあいさつし、続けて「オリンピズム・行動規範について」というテーマで講義を行いました。
 古川理事は「人間は、自分が“こうなりたい”と思った人間になるものです」と語り、それを体現した選手として葛西紀明選手(スキー・ジャンプ)やロシアのマリア・シャラポワ選手(テニス)の名前を挙げました。「皆さんがどのような目標を設定するかによって、どんな選手になるか決まります」と述べ、参加した子どもたちの中から世界チャンピオンが誕生することに期待を寄せました。


2020年を目指す子どもたちが参加 「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催
チームワークが問われるゲームで交流(写真:アフロスポーツ)
2020年を目指す子どもたちが参加 「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催
元世界女王の薪谷さんから直々に指導を受ける(写真:アフロスポーツ)

■日本のトップアスリートが集う最新施設を体験

 講義のあとは屋内トレーニングセンターに場所を移し、アイスブレイクで緊張をほぐしました。JOCキャリアアカデミーの相馬浩隆アシスタントディレクターが講師役となり、頭と体を使いながらさまざまなゲームを通じて交流。初めは緊張感のあった子どもたちも、ゲームが難しくなるにつれてお互いに声を出し合い、最後は各チームが団結力を発揮していました。

 体が温まってきたところで、続いては柔道場での柔道体験へ。2005年世界選手権金メダリストで味の素トレセン専任コーチの薪谷翠さんと全日本女王の山部佳苗選手から、ゲーム形式のウォーミングアップや礼法、寝技(袈裟固め)のかけ方を教わりました。
 薪谷コーチは礼法について「柔道は『礼に始まり礼に終わる』というように、相手を敬う、感謝の気持ちを持つことが大切です。皆さんを支えてくれる両親、先生方にありがとうと感謝しましょう」と説き、「日常生活でも使えるので、是非使ってみてください」と呼びかけました。

 そして、味の素トレセンが作られた背景や利用状況などの説明を受けながら、卓球場、ボクシング場、ウェイトリフティング場、体操場、ハンドボールコートなど、日本のトップアスリートのための最新設備を見学。アスリートたちの真剣な練習風景に、子どもたちは真剣な眼差しで見入っていました。


2020年を目指す子どもたちが参加 「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催
選んだ食事のバランスを高橋栄養士と一緒にチェック(写真:アフロスポーツ)
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指導者と各競技団体の担当者による意見交換会(写真:アフロスポーツ)

 その後は子どもたちと指導者に分かれ、それぞれ別のプログラムが行われました。子どもたちは、アスリートビレッジの食堂「SAKURAダイニング」の管理栄養士、高橋文子さんによる栄養講座を受講。「食事のちから」を主題に、偏りなく必要な栄養を取るためにはどのような食材をどれだけ食べたら良いかを学び、実践としてSAKURAダイニングで夕食を取りました。子どもたちは、選んだ料理の栄養を高橋さんにチェックしてもらいながら、トップアスリートと同じ食事に舌鼓を打ちました。

 一方、各事業の指導者向けには各競技団体の担当者との意見交換の場が設けられました。会議では事業の実施状況の報告と、各事業で選抜した選手たちと中央競技団体との連携について活発な議論が交わされました。


2020年を目指す子どもたちが参加 「平成26年度JOC地域タレント研修会」を開催
金メダリストの米満さんがオリンピックの裏話を披露(写真:アフロスポーツ)
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話し合いの成果をグループごとに発表(写真:アフロスポーツ)

■金メダリストの米満達弘さんをモデルにグループワーク

 初日の締めくくりは、ロンドンオリンピック金メダリストの米満達弘さん(レスリング)を講師に迎えた教育プログラムが行われました。まずは米満さんが、ロンドンオリンピックで金メダルを取るまでの裏話や競技生活で感じたこと、実践したことをスピーチ。その話に基づいて「米満さんの強みを3つ見つけよう」というテーマでグループワークを行い、最後に自己紹介をしながら話し合いの成果を発表しました。

 子どもたちは発表で、「からだの柔らかさを生かしたプレー」という身体面の強みだけでなく、「毎日目標を持って試合に取り組んでいる」「けがを逆手にとって弱点を克服した」など日々のトレーニングに対する姿勢、さらには「失敗を次に生かしている」「感謝の気持ちがある」「レスリングを楽しんでいる」など、精神面の強みにも言及。各チームとも、なぜそう思ったか、その理由も含めて明快に分かりやすく説明を行いました。また、発表後には米満さんが持参したロンドンオリンピックの金メダルに触れる機会も設けられ、一人一人が目を輝かせながらメダルに手を伸ばしていました。

 米満さんは子どもたちの発表を受け、「皆さんにたくさん長所を見つけてもらいましたが、いまここで挙がった強みがすべて発揮できたから、オリンピックでメダルを取ることができたのだと思います」とコメント。そしてもう一度グループワークを行い、「自分がこれから身につけていく強み」をそれぞれが考えました。


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コントロールテストでは合計6種のメニューが用意された(写真:アフロスポーツ)
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松丸JOC理事による閉会あいさつ(写真:アフロスポーツ)

■コントロールテストは各競技団体の強化担当者も多数見学に

 2日目は、子どもたちの運動能力を測るコントロールテストが行われました。味の素トレセンの中島慶太トレーナーの掛け声に合わせてウォーミングアップを行い、JOC科学サポート部門の岡田隆さんの指導で30メートル走、反復横とび、立ち幅跳び、上体起こし、メディスンボールスローの5つを順番に実施。最後は2チームに分かれて20メートルシャトルランを行いました。持久力が問われるシャトルランでは疲労で遅れが出始めると、仲間たちが大声援で後押し。最後まで残った仲間が走り終えると、周りからは大きな拍手が送られました。

 研修室に戻って各部門の男女上位3名が発表され、岡田さんのフィードバックを受けたところですべてのプログラムが終了。今回参加した地域タレント発掘事業の指導者と、各競技団体の強化担当者らによるコメントに続き、NTC活用事業部門副部門長の松丸喜一郎JOC理事があいさつを行いました。松丸理事は「受講生の皆さんは、この2日間にわたって非常に良い勉強ができたのではないかと思います。皆さんは、それぞれの地域でスポーツの才能があると言われて選ばれています。自分に合う種目、競技は何か、いろんなスポーツに接してそれを見極め、そのスポーツで才能を開花させて下さい。2018年平昌オリンピック、2020年東京オリンピックで、JOCのエンブレムを胸につけた皆さんと再会できることを期待しています」と述べ、2日間にわたる研修会を締めくくりました。





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