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ロンドンからソチ、そして東京へ 「オリンピックコンサート2013」を開催

カテゴリ:イベント
2013.06.27
ロンドンからソチ、そして東京へ 「オリンピックコンサート2013」を開催
今年はオリンピックデーに開催。フルオーケストラのバックにはオリンピックの名場面が映し出された(写真:アフロスポーツ)
ロンドンからソチ、そして東京へ 「オリンピックコンサート2013」を開催
「アスリートと音楽家は共通点があると思います」と語った指揮者の飯森範親さん(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)はオリンピックデーの6月23日、東京国際フォーラム・ホールAで「オリンピックコンサート2013」を開催しました。
 今回は指揮者に飯森範親さん、演奏に東京交響楽団を迎え、ナビゲーターは前回に引き続き、ソウル、バルセロナと競泳で2回のオリンピックに出場した藤本隆宏さんが務めました。「Toward the Dream 夢に向かって」をテーマに、多くの人々を感動の渦に巻き込んだロンドンオリンピックから、来年に迫ったソチオリンピック、さらには2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致につなぐ夢を、フルオーケストラの演奏と迫力ある映像で表現したコンサートとなりました。

 まずは金管楽器と打楽器によるコープランドの『市民のためのファンファーレ』からスタート。スクリーンにはこれまでの聖火リレーの様子が流れ、会場はオリンピック開幕の高揚感に包まれました。2曲目は合唱曲などでも知られるスメタナの『モルダウ』。過去のオリンピックの名場面がちりばめられた映像とともに歴史を振り返りました。

 続いて、これまで日本で開催された3度のオリンピックをテーマとしたコーナーへ。1998年長野オリンピックの『冬の光のファンファーレ〜長野オリンピックのための』演奏後は、当日会場にお越しいただいた、この曲の作曲者である湯浅譲二さんが紹介され、大きな拍手に包まれました。1972年の『札幌オリンピック・ファンファーレ』に続き、最後は日本で初めて開催された1964年東京オリンピックのファンファーレ、そして開会式の入場行進で流れた『オリンピック・マーチ』が、市川崑総監督の記録映画『東京オリンピック』の映像をバックに演奏されました。


ロンドンからソチ、そして東京へ 「オリンピックコンサート2013」を開催
招致アンバサダーの3選手が2020年の東京開催をアピール(写真:フォート・キシモト)

■アンバサダー3選手が東京オリンピック・パラリンピック招致をアピール

 ここで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、招致アンバサダーを務めるレスリングの吉田沙保里選手、ウエイトリフティングの三宅宏実選手、パラリンピック競泳の鈴木孝幸選手の3名が登場。吉田選手は「2020年に東京で、皆さんにオリンピックを生で見ていただけたら日本が明るく元気になると思うので、9月7日は絶対勝ちにいきたいと思います」と語り、開催都市決定まで80日を切った中、東京招致を強くアピールしました。

 前半最後の演奏は、アンバサダーの3選手が出場したロンドンオリンピック・パラリンピックの開催国、イギリス出身の音楽家・ホルスト作曲の『木星』。映像では記憶に新しい大会の様子が映し出され、華やかに第1部を締めくくりました。


ロンドンからソチ、そして東京へ 「オリンピックコンサート2013」を開催
ゲストボーカルの井上芳雄さんと和音美桜さんによるデュエット(写真:アフロスポーツ)
ロンドンからソチ、そして東京へ 「オリンピックコンサート2013」を開催
ロンドンからソチへ。松本薫選手から足立友里恵選手に黄金の「たすき」がプレゼントされた(写真:アフロスポーツ)

■ミュージカルのトップボーカリストが夢の共演

 第2部は、ゲストボーカルの井上芳雄さんが登場。「ミュージカル界のプリンス」として多くの女性ファンを魅了する井上さんの「スペシャルプログラム」と題し、アニメーション映画『ヘラクレス』から『Go The Distance』、ミュージカル『ウエストサイド物語』から、同じくゲストボーカルの和音美桜さんとのデュエットで『Tonight』、そして最後はソチに向けた選手へのエールを込めて、ミュージカル『ジキル&ハイド』から『This is the Moment』を、伸びやかな歌声で披露しました。

■ソチを目指す選手たちに「黄金のたすき」をプレゼント
 
 次に登場したのは、「JOCスポーツ賞」の受賞式を終えたばかりの選手たち。ロンドンオリンピックのメダリスト10名が舞台に上がり、受賞の喜びを語りました。4月の日本選手権で5冠を達成した競泳の萩野公介選手は、競泳界の先輩でもある藤本さんから強さの秘けつを問われ「背泳ぎから個人メドレーに転向したので、背泳ぎも何とか日本選手権の決勝で戦えました」と明かすなど、終始和やかな雰囲気でインタビューが行われました。
 
 続いて、スピードスケートの加藤条治選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手、アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」の久保英恵選手、足立友里恵選手、中村亜実選手、床亜矢可選手が加わり、来年2月のソチオリンピックに向けたコーナーへ。柔道の松本薫選手が金色の「たすき」を足立選手に渡し、「ここにいるメダリストみんなのサインが入っています。私たちも応援しています。頑張って下さい!」とエールを送りました。

 壇上に残った冬季競技の選手たちは、弦楽七重奏によるゆずの『栄光の架橋』にのせて、自身の軌跡をたどった映像とともにオリンピックへの思いを披露しました。加藤選手は「1度目のトリノは6位、2度目のバンクーバーは銅メダルと、自分にとっては不本意な結果でした。3度目のソチでは、自分の納得のいく結果を出したいです」、羽生選手は「僕はまだオリンピックに出たことはありませんが、子どものころから夢を見ていました。その舞台で自分の演技ができるように、精一杯努力したいです」、足立選手は「オリンピックでは1戦1戦しっかりとした戦いをして、メダルが取れるように一生懸命頑張ります」と、それぞれ力強いメッセージを残し、舞台を後にしました。演奏はマスカーニ作曲の歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』の『間奏曲』からショスタコーヴィチ作曲の『祝典序曲』へと移り、スクリーンには冬季オリンピックの名場面が流れました。


ロンドンからソチ、そして東京へ 「オリンピックコンサート2013」を開催
最後は都立新宿高校音楽部の皆さんと大合唱(写真:アフロスポーツ)

■『オリンピック讃歌』を大合唱 感動のフィナーレ

 続くストラヴィンスキーのバレエ組曲『火の鳥』では、数々の苦難や失敗を乗り越え、オリンピックの舞台で輝くアスリートを不死鳥(火の鳥)になぞらえた演出で、ソチオリンピックを目指す選手たちを後押し。コンサートはいよいよクライマックスへ突入します。舞台上には都立新宿高校の音楽部の皆さんが登場し、ゲストボーカルの井上さん、和音さん、ナビゲーターの藤本さん、さらには会場に集まった3000人を超える観衆も加わって、サマラ作曲の『オリンピック讃歌』を合唱。最後にアンコールとしてヘンデルの歌劇『リナルド』から『私を泣かせて下さい』が歌われ、感動に包まれながらフィナーレを迎えました。

 終演後、羽生選手は「生でオリンピックの空気を感じてはいないのですが、それに匹敵する映像と演奏と歌で、すごく心に響きました」、加藤選手は「見ている間は夢中で、終わった後の充実感がすごかったです。自分の銅メダルの瞬間の映像を見て、また悔しさも出てきましたし、刺激になりました」と語り、それぞれがオリンピックへの思いを新たにした様子が伺えました。
 また、吉田選手は「こうしたイベントは、招致活動を国民の皆さんに広めるチャンス」、萩野選手は「とても刺激的で楽しめました。スポーツの素晴らしさを再確認できたので、2020年は東京で是非開催してほしいです」と招致成功への期待を寄せていました。

■終演後の選手コメント


<オリンピックコンサート2013開催概要>
■開催日:2013年6月23日(日)
■会場:東京国際フォーラム・ホールA
■出演
・指揮:飯森範親
・管弦楽:東京交響楽団
・ゲストボーカル:井上芳雄、和音美桜
・合唱:東京都立新宿高等学校 音楽部
・ナビゲーター:藤本隆宏

■参加選手
・水泳/競泳:萩野公介
・レスリング:米満達弘、小原日登美、吉田沙保里
・ウエイトリフティング:三宅宏実
・柔道:松本薫
・バドミントン:藤井瑞希
・フェンシング:千田健太、三宅諒、淡路卓
・スケート/スピードスケート:加藤条治
・スケート/フィギュアスケート:羽生結弦
・アイスホッケー:久保英恵、足立友里恵、中村亜実、床亜矢可
・水泳/競泳(パラリンピック):鈴木孝幸





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