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2014.09.04 震災復興支援

中村礼子さんらメダリストが参加 「オリンピックデー・フェスタin多賀城」レポート

中村礼子さんらメダリストが参加 「オリンピックデー・フェスタin多賀城」レポート
オリンピックデー・フェスタin多賀城(写真:フォート・キシモト)
中村礼子さんらメダリストが参加 「オリンピックデー・フェスタin多賀城」レポート
子供たちと一緒に綱引きをする中村さん(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は8月23日、宮城県多賀城市の多賀城市総合体育館で「オリンピックデー・フェスタ in 多賀城」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 今回参加したオリンピアンは5人。競泳の中村礼子さん(2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピック女子200m背泳ぎ銅メダル)、スピードスケートの黒岩敏幸さん(1992年アルベールビルオリンピック男子500m銀メダル)、フェンシングの三宅諒選手(2012年ロンドンオリンピック男子フルーレ団体銀メダル)、ソフトボールの山樹里さん(2000年シドニーオリンピック銀メダル、2004年アテネオリンピック銅メダル)、スケルトンの小室希選手(2010年バンクーバーオリンピック、2014年ソチオリンピック出場)です。運動会形式のレクリエーションを通して、オリンピアンと131人の参加者が交流しました。

中村礼子さんらメダリストが参加 「オリンピックデー・フェスタin多賀城」レポート
開会セレモニーであいさつをした黒岩さん(写真:フォート・キシモト)
中村礼子さんらメダリストが参加 「オリンピックデー・フェスタin多賀城」レポート
笑顔で走る小室選手(写真:フォート・キシモト)

 開会式では、黒岩さんがオリンピアンを代表してあいさつ。「今日は1日、たくさんの笑顔、思い出を作り、最後まで笑顔で楽しみましょう。今年は1964年東京オリンピック開催から50周年と記念すべき節目の年となりますが、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会成功に向けても頑張っていきましょう」と呼び掛けました。開催地代表の菊池昭吾多賀城市教育委員会教育長は「多賀城市は、現在も100世帯の方が仮設住宅で生活しています。今日は日本を代表するオリンピアン5名にご参加いただき、多賀城市民の皆さんとのスポーツでのふれあいにより、愛情をいっぱい受け笑顔で楽しみましょう」と言葉を送りました。

 運動会では「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「ボール運び」「綱引き」の4種目を実施。下は5歳から上は91歳と幅広い年齢の方が参加し、5人のオリンピアンをチームリーダーとした、チーム対抗のゲームを行いました。オリンピアンの積極的な声掛けもあり、どのチームも優勝へ向かって強く結束し、最終種目の綱引きでは掛け声もさらに大きくなるなど会場は熱気に包まれました。

中村礼子さんらメダリストが参加 「オリンピックデー・フェスタin多賀城」レポート
大玉転がしで奮闘する三宅選手(写真:フォート・キシモト)
中村礼子さんらメダリストが参加 「オリンピックデー・フェスタin多賀城」レポート
綱引きで先頭に立つ山さん(写真:フォート・キシモト)

 閉会セレモニーでは、地元宮城県出身の小室選手が「つながる火」を紹介。オリンピアン5人から参加者へ送るメッセージでは、三宅選手が「スポーツは子どもから大人まで年齢関係なくすべての人が楽しめます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックも素晴らしい大会になるようにみんなで世界各国の選手たちを迎えたいです」と思いを伝えました。

 セレモニーのラストには、オリンピアンが持参したメダルに参加者が直接触れられる機会も。多くの参加者が記念撮影を撮るなどし、最後まで笑顔があふれるイベントとなりました。

 終了後、参加オリンピアンたちは、仙台市若林区荒浜の「荒浜地区再生を願う会」を訪問。震災当日の話や津波から逃げる際に大切なこと、家族で避難先をあらかじめ決めておくことの重要性、といった被災者の話を真剣な表情で聞き、最後は全員で浜辺に立てられた慰霊碑前で黙祷しました。

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