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パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート

カテゴリ:選手強化
2020.03.16
パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
令和元年度JOCエリートアカデミー修了式が行われた(写真:フォート・キシモト)
パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
福井烈JOC専務理事(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は3月8日、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で「令和元年度JOCエリートアカデミー修了式」を開催しました。JOCエリートアカデミー(以下、エリートアカデミー)は、将来オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍できる選手の育成を目標に開校し、今年度で12年目。各競技団体から推薦された有望なジュニア選手を集め、味の素トレセンを拠点にして集中的な指導を行っており、令和元年度は7競技33名の選手が所属しています。

 今年度は6競技10名が修了を迎えました。

 最初に平野一成エリートアカデミーディレクターによる修了生紹介の後、福井烈JOC専務理事が祝辞のあいさつに立ち、「修了生の皆さん、エリートアカデミー修了おめでとうございます。スポーツには大きな力があります。オリンピックやパラリンピック、ラグビーのワールドカップと、日本中が元気になりました。スポーツはすごいです。皆さんもその素晴らしさを発信できる人たちです。そのことに誇りと自信をもって、これからの競技人生を歩んでください」と修了生を祝福。そして、アスリートにとって大切な資質は傾聴力、主張力、リバウンドメンタリティであると伝えると、「これらはすなわち人間力につながっていくことだと思います。人間力なくして競技力向上なし。ぜひ皆さん、周囲の人たちから応援していただけるような、人間力が高くて素晴らしいアスリートになってください」とエールを送りました。


パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
今年度は6競技10名が修了を迎えた(写真:フォート・キシモト)
パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
在籍生を代表して中條扇之介くんが送別の言葉(写真:フォート・キシモト)

 次に、福井JOC専務理事が式に出席した修了生8名に修了証を授与しました。

 続いて、エリートアカデミー在籍生を代表してキャプテンの中條扇之介くん(ボート)が登壇。「修了生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。これから皆さんはそれぞれの道に進まれると思います。困難な壁に当たったとしても、これまで乗り越えてきた苦難や、仲間との楽しい思い出、ここで学んだ知識が役に立つと思います。ここで過ごした青春を生涯の宝とし、信念をもって進んでいってください。皆さんが修了されてしまうことはとても寂しいですが、これからそれぞれの道に向かって進んでいかれることを、心から応援しています。次に皆さんと会うときは同じ日の丸を背負い、オリンピックという最高の舞台で一緒に戦える日が来ることを楽しみにしています」と送別の言葉を述べました。

 次に修了生が1人ずつ決意表明を行い、アカデミーで過ごした日々を振り返りながら、お世話になった方への感謝と新たな道へと進む意気込みを語りました。


パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
鏡優翔さん(左)、佐藤匡記くん(写真:フォート・キシモト)
パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
遠藤拓人くん(左)、大塩勇斗くん(写真:フォート・キシモト)

■鏡優翔(かがみ・ゆうか)
競技:レスリング
出身地:栃木県
学校:帝京高等学校
進路:東洋大学社会学部
主な競技成績:2019年ジュニア世界選手権大会 女子72kg級 優勝など

「ここエリートアカデミーで過ごした4年間は、文字や言葉では表せないくらい充実した日々でした。ひとり、ひとりに感謝を伝えると何時間あっても足りないくらい、私はたくさんの人に恵まれ、支えてもらえました。ありがとうという言葉では足りないくらい感謝しています。私は、皆さんには結果という形でしか恩返しすることができないので、2024年のパリオリンピックに出場して、金メダルを獲得することを目標に日々まい進していきます。中学3年生から今までの4年間、ここで過ごすことができて本当に良かったです。ありがとうございました」

■佐藤匡記(さとう・まさき)
競技:レスリング
出身地:神奈川県
学校:帝京高等学校
進路:山梨学院大学法学部
主な競技成績:2019年全国高等学校総合体育大会 71kg級 優勝など

「2016年の春、私はJOCエリートアカデミーに入校しました。当時14歳だった私は、敬語や上下関係など分からない中学生でした。それでも今、こうしてこの場に立てているのは、たくさんの素敵な方に出会えたからだと思います。つらいことや苦しいこともたくさんありましたが、人間として成長できた4年間だったと思います。春から私は山梨学院大学に進学しますが、エリートアカデミーで学んだことを生かし、人間として、競技人としてさらに成長してパリオリンピックを目指します。本当にありがとうございました」

■宇田幸矢(うだ・ゆきや)
競技:卓球
出身地:東京都
学校:大原学園高等学校
進路:明治大学商学部
主な競技成績:2020年天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会 男子シングルス 優勝など

※大会出場のため、修了式は欠席

■柏竹琉(かしわ・たける)
競技:卓球
出身地:岡山県
学校:帝京高等学校
進路:早稲田大学スポーツ科学部
主な競技成績:2018年ITTFワールドジュニアサーキット スウェーデンジュニア&カデットオープン ジュニア男子ダブルス 優勝など

「私は、競技面では目指していた結果を出すことができず、自分自身とてもつらく、そして期待してくれていた人たちに対し申し訳ないという気持ちが残ってしまった6年間でした。しかし、こうした状況の中でもここまでやってこられたのは、アカデミーの仲間やスタッフの方々、家族の支えがあったからです。私は春から早稲田大学に進学します。アカデミーで学んだことを生かし、何事にも諦めずに取り組んでいこうと思います。そして、私を支えてくださった方々に恩返しができるように、立派な人間に成長したいと思います」
※体調不良のため、修了式は欠席。音声で決意表明。

■遠藤拓人(えんどう・たくと)
競技:水泳/飛込
出身地:宮城県
学校:帝京高等学校
進路:アメリカの大学に進学予定
主な競技成績:2019年全国ジュニアオリンピック夏季 16-18歳 3m飛板飛込 優勝など

「僕は中学1年生のときにこのエリートアカデミーに入りました。他競技の仲間たちや先輩たちが励ましてくれたおかげで、つらかったけど充実した日々を送ることができました。僕はエリートアカデミーで色々なことを学びました。特に学んだことは、人とのつながりです。JOC関係者をはじめ、自分に関わってくださったすべての皆さまに深く感謝します。僕はアメリカの大学に進学します。そして、パリオリンピックで金メダルをとれるよう、4年間頑張っていきたいと思います。6年間、本当にありがとうございました」

■大塩勇斗(おおしお・はやと)
競技:ライフル射撃
出身地:福井県
学校:東京都立足立新田高等学校
進路:明治大学政治経済学部
主な競技成績:2019年国民体育大会 個人優勝など

「私がエリートアカデミーで最も大切だと学んだことは、チームワークの大切さです。高校1年生のとき、私は思うような結果が出せず、苦しい時期を過ごしました。そんなとき、私の心の支えになったのが、仲間の言葉でした。仲間を思いやる気持ちは競技間の垣根を越え、絆をより深めると実感しました。春から私は明治大学に進学します。新天地でも様々なところで変化が訪れると思います。変わることを恐れず、新しいことに積極的にチャレンジしていきたいと思います。2024年パリオリンピックでのメダル獲得を目標に日々精進してまいりますので、応援よろしくお願いします」


パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
松田京子さん(左)、青木洋樹くん(写真:フォート・キシモト)
パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
髙見愛佳さん(左)、髙見朋夏さん(写真:フォート・キシモト)

■松田京子(まつだ・きょうこ)
競技:ボート
出身地:福岡県
学校:成立学園高等学校
進路:立命館大学スポーツ健康学部
主な競技成績:2019年国民体育大会 少年少女シングルスカル 1位など

「私はボート競技の1期生として、3年前にここエリートアカデミーに入校しました。いいこと、悪いこと、たくさんありましたが、振り返れば3年間、競技に集中し、非常に充実した日々を送ることができました。このような日々を送ることができたのは、多くの方の応援やサポートがあったからこそだと思います。ありがとうございました。私は春から立命館大学に進学し、4年後のパリオリンピックを視野に入れ、これからも真摯に競技に向き合っていきます。そして、日本ではまだまだマイナーであるボート競技ですが、私がオリンピックに出場し、メダルを獲得することで誰もが知る競技にしていきたいと思っています。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」

■青木洋樹(あおき・ひろき)
競技:ボート
出身地:東京都
学校:成立学園高等学校
進路:早稲田大学スポーツ科学部
主な競技成績:2019年世界ジュニア選手権 日本代表など

「私は今この場所に立ち、修了できることを誇り高く感じ、うれしく思います。3年間楽しく過ごすことができたのは、たくさんの仲間がいてくれたおかげです。つらくて悩んでいるときに、声をかけてくれる仲間がいることはとても大切でした。仲間がいてくれたおかげで、毎日頑張ることができました。私は春から早稲田大学に進学します。最初は嫌いだったボート競技ですが、今では社会人になっても続けたい競技になりました。これからも高みを目指して頑張っていこうと思います。3年間ありがとうございました」

■髙見愛佳(たかみ・あいか)
競技:アーチェリー
出身地:長崎県
学校:東京都立足立新田高等学校
進路:早稲田大学スポーツ科学部
主な競技成績:2019年国民体育大会 少年女子 個人第3位 団体第3位など

「私は高校入学と同時に3年間、エリートアカデミー生として活動する中で、多くの人との出会いを通し、成長することができました。多くの人の支えのおかげで、今の私があります。入校と同時にアーチェリー競技のキャプテンになり、右も左も分からない環境の中でチームをまとめることが難しく、正直、とても苦しい2年半でした。それでも頑張ってこられたのは、いつもいっしょにいて多くの思い出を共有してきた後輩たちのおかげです。みんなとここで過ごした3年間は、私の宝物です。4月からは早稲田大学に進学します。この3年間での貴重な経験と成長を糧に、大学ではさらなる飛躍ができるよう、周りの人への感謝の気持ちを忘れることなく頑張っていきます」

■髙見朋夏(たかみ・ともか)
競技:アーチェリー
出身地:長崎県
学校:東京都立足立新田高等学校
進路:専修大学経済学部
主な競技成績:2019年国民体育大会 少年女子 団体第3位など

「私は高校1年生のときからエリートアカデミー生として競技を続けてきましたが、正直、この3年間は壁にぶつかってきたことばかりでした。アーチェリーから離れたいと思ったことさえありました。それでも今、この場所を離れることがこんなにも寂しいと感じるのは多くの出会いに恵まれたからだと思います。そして何よりも、離れた地から私のことを応援し続けてくれた両親が私の原動力でした。4月からは新たな地で、この3年間の経験を糧とし、世界で活躍できる選手になれるよう、さらに精進してまいります。3年間、本当にありがとうございました」


パリオリンピックに向け10名が新たな門出 令和元年度JOCエリートアカデミー修了式レポート
星野一朗JOC選手強化副本部長(写真:フォート・キシモト)

 最後に、星野一朗JOC選手強化副本部長が閉式のあいさつに立ち、「ぜひ、皆さんがここで経験したことをより深めて、これからの生活に役立てていってほしいと思います。また、感謝の気持ち、そして周囲の方への、あるいは同輩、後輩への敬意の気持ちを引き続き大事にしていただいて、人間力をさらに高めて、それぞれの道に進んでいただきたいと思います」と激励のメッセージ。そして「今後のオリンピック大会で日本代表選手団の一員にもし皆さんがなってもらえれば、こんなにうれしいことはありません。ぜひ、これからの皆さんが、皆さんの道を進んでいけるよう期待しています。心から応援しています」と述べ、修了式を締めくくりました。





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