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宇宙における開発、ミッションを学ぶ 2019年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート

カテゴリ:選手強化
2020.02.12
宇宙における開発、ミッションを学ぶ 2019年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
2019年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」はJAXA筑波宇宙センターを見学(写真:アフロスポーツ)
宇宙における開発、ミッションを学ぶ 2019年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
「スペースドーム」では「きぼう」日本実験棟の実物大モデルなどが展示されている(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は2月2日、2019年度の「JOCエリートアカデミー社会体験活動」を実施しました。JOCエリートアカデミーは、将来オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍できる選手を育成するための事業で、現在7競技33名が所属。味の素ナショナルトレーニングセンターを生活拠点にトップアスリートとして必要な「競技力」「知的能力」「生活力」を向上させ、スポーツを通して社会の発展に貢献できる人材を育成することを目的としています。

 本活動は、日常では経験できない体験を通して社会の仕組みや変化などを理解し社会性を身につけること、集団行動を通してアカデミーの一員であるという意識を高めることを目的に、2013年(平成25年)にスタート。年に一度、パートナー企業や関連団体の拠点を訪問し、各社の活動がどのように行われているかを学んでいます。

 今回は茨城県つくば市にあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)筑波宇宙センターを訪問。遠征やトレーニングで不在の選手を除く5競技17名のエリートアカデミー生(以下、アカデミー生)たちが、日本の宇宙開発の中枢センターとしての役割や、宇宙での活動・研究内容などについて学びました。


宇宙における開発、ミッションを学ぶ 2019年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
見学ツアーでは最初にビデオでJAXAの役割についてなどを学習(写真:アフロスポーツ)
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様々な技術が詰め込まれた宇宙服のレプリカにアカデミー生たちは興味津々だった(写真:アフロスポーツ)

 JAXA筑波宇宙センターは、宇宙開発事業団(NASDA)がN-Iロケットの打ち上げに向けた準備作業を開始した1972年に開設。同センターでは宇宙飛行士の育成、宇宙開発の研究および試験、これまでに種子島宇宙センターで打ち上げた人工衛星の追跡や管理が行われています。

 およそ53万平方メートル、東京ドーム約12個分という広大な敷地内には様々な施設があり、アカデミー生たちは最初に「ロケット広場」で記念撮影。広場にはH-IIロケットの実機が展示されており、間近で初めて見るロケットの大きさに驚きの声を挙げていました。

 常設展示館「スペースドーム」では、小惑星探査機「はやぶさ2」の1/1スケールモデル、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の実物大モデル、月周回衛星「かぐや」の試験モデルなどの展示物からJAXAの歩みと取り組みの現状を知り、より宇宙を身近に感じることができたアカデミー生たち。続いて、JAXAスタッフの案内による見学ツアーに参加しました。


宇宙における開発、ミッションを学ぶ 2019年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
宇宙飛行士の選抜試験でも使用された「閉鎖・低圧環境適応訓練設備」を見学(写真:アフロスポーツ)
宇宙における開発、ミッションを学ぶ 2019年度「JOCエリートアカデミー社会体験活動」レポート
宇宙の微小重力状態を模擬した6度ヘッドダウンベッドレストも体験した(写真:アフロスポーツ)

 見学ツアーでは、最初に筑波宇宙センターの役割や歴史を紹介するビデオを見た後、「きぼう」運用管制室、宇宙飛行士養成棟を見学。「きぼう」運用管制室では、実際のJAXAスタッフの仕事の様子を見ながら、ISSに滞在する宇宙飛行士やアメリカ航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターの管制員との連携をはじめ、24時間体制で行われている運用管制の説明を受けました。

 次に訪れた宇宙飛行士養成棟では、宇宙飛行士の選抜試験でも使用された「閉鎖・低圧環境適応訓練設備」を見学。また、小動物飼育ミッション、医薬品や高品質タンパク質結晶生成実験など「きぼう」で行われている様々な宇宙ミッションの概要を学び、宇宙の微小重力状態を模擬した6度ヘッドダウンベッドレストを体験しました。

 見学を終え、今年度のエリートアカデミーキャプテンを務める高校3年生の青木洋樹君(ボート)は「ロケットを打ち上げるために必要なこと、打ち上げた後の管理など今まで知らなかったことを知ることができて勉強になりました」と感想のコメント。また「宇宙だったら高タンパク質の結晶がきれいにできるということがすごく印象に残りました」と語ると、アスリートの視点から「宇宙の無重力を活用したらもっと体に有効な薬だったり、これからの人類の発展やスポーツ界にもつながる何かいい効果があるものができるのかなと思うと、すごくワクワクしました」と目を輝かせて、JAXAでの社会体験活動を振り返りました。





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