日本オリンピック委員会(JOC)は、10月8日に岡山県の岡山市立岡山中央中学校にて、「JOCオリンピック教室」を開催した。JOCオリンピック教室は、オリンピック・ムーブメントの普及・啓発を目的とした取り組みで、オリンピアン(オリンピック出場選手)を講師として招き、オリンピズム(オリンピック精神)やオリンピックの3つの価値「オリンピックバリュー=卓越(Excellence)、友情(Friendship)、敬意/尊重(Respect)」を体験的に学ぶ授業だ。中学生を対象に、運動と座学を通して、オリンピックバリューを身近に感じてもらうことを目的としている。
オリンピックバリューを体感しよう
スピードスケートの新谷志保美先生(バンクーバー2010冬季大会出場)の運動の時間は、オリンピックバリューを「全力で行う」「協力する」「話を良く聞きルールを守る」と説明。準備体操後、押し引き相撲、しっぽ取りゲーム、トライリレーに取り組み、生徒たちは班毎の作戦や声掛け、仲間を応援することで、オリンピックバリューを体感した。
諦めない気持ちを忘れない
新谷先生の座学の時間は、自身が30歳でオリンピックに初出場するまでの挫折と再挑戦した時の様子を話す。仲間や所属先への感謝、努力を続けること、諦めないことの大切さを伝えた。グループワークでは運動の時間を振り返り、生徒にとってのオリンピックバリューを考える。声掛け、作戦、応援、相手の勝利や意見の尊重などを発表。スポーツは国境を越え、相互理解と平和につながる。身近な生活で意識すれば、人生が豊かになると話した。
ルールを守ることで楽しめること
ソフトボールの馬渕智子先生(北京2008大会出場)の運動の時間は、準備運動やじゃんけん勝ち抜け、ボールパスリレーを通じて、運動の楽しさと仲間との協力を伝えた。勝敗だけでなく、自分なりに全力を尽くすこと、仲間を応援すること、失敗してもそれを修正しルールの中で挑戦することの大切さを伝えた。
失敗を受け入れ、多様な意見に耳を傾ける
馬渕先生の座学の時間は、自身の経験をオリンピックバリューに当てはめた。アテネ2004大会落選後、再挑戦しようと努力したこと、怪我で出場できなかった仲間への思いを胸にチーム全員で戦ったこと、最大のラインバルであるアメリカチームのソフトボールへの思いを改めて感じ、尊敬すべきライバルであると話した。グループワークでは、勉強や部活動、学校行事に活かせる行動や目標について考えた。目標を達成するためには、自分の課題を知り、仲間と意見を伝え合い、周囲を尊重することが大事だと伝えた。
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