第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)は23日、名古屋市東山公園テニスセンターでソフトテニス男子シングルス決勝が行われ、日本勢同士の対決が実現。上松俊貴が黒坂卓矢をゲームカウント4―3の大激闘の末に下し、杭州アジア大会に続き金メダルを獲得した。銀メダルを獲得した黒坂とともに日本の圧倒的なレベルの高さを世界に知らしめた。
スーパーシードとして準決勝から登場した上松と、準々決勝から粘り強い戦いで勝ち上がってきた黒坂による日本人対決。会場全体が息を呑む緊張感のなか、大きな拍手で迎えられて試合がスタートした。
第1ゲーム、黒坂の力強いスマッシュで先制されるも上松がすぐさま取り返し、一進一退の攻防から上松がこのゲームを先取。続く第2ゲームも、互いにコートの前後左右へ精密に打ち分ける一糸乱れぬハイレベルなラリーが展開されるなか、デュースの末に相手の裏を突くショットを決めた上松が連取する。しかし、黒坂もここから強烈な反撃を見せる。第3ゲームを強打で奪うと、第4ゲームでも鋭いドロップショットや左右への配球で連続得点を重ね、デュースを制してゲームカウント2―2のタイに持ち込む。第5ゲームは上松が貫禄のプレーで4―1と奪い返したが、第6ゲームでは観客席から幾度も歓声とどよめきが湧き起こる圧巻の応酬へ。お互いに決まったと思われる深いショットを驚異的なフットワークで拾い合い、最後は上松の鮮やかなスマッシュが決まるなど、激しいデュースの末に黒坂が取り切って勝負は最終第7ゲームへと持ち込まれた。
ファイナルゲーム、上松は序盤から見事なストロークで2―0とリード。最後まで互いに譲らないハイレベルなラリーで会場を熱狂させると、最後はコーナーへ突いた鋭いショットで、相手の返球をネットにかからせて勝負あり。世界最高峰のハイレベルな激闘を制した上松が歓喜の表情を浮かべ、会場からは惜しみない盛大な拍手が送られた。
■試合後のコメント
上松俊貴
「4年前の杭州アジア大会で優勝し、今回もこの名古屋の地で必ず金メダルを獲るという強い思いで臨んだ。応援してくださった皆さんの前で金メダルを獲ることができ、本当に最高で嬉しい。三冠の可能性は途絶えてしまったが、シングルスを任せてもらった以上、絶対にここで金メダルを獲って『日本が世界最強だ』というところを皆さんに見せようと、黒坂選手とともに切磋琢磨して準備してきた。後輩の黒坂選手は技術的にも自分より上手い部分がたくさんあるが、まだまだ負けられないので自分ももっと成長していきたい。これからも2人への応援をよろしくお願いします」
黒坂卓矢「応援本当にありがとうございました。このアジア大会に向けてコーチやスタッフの皆さんと頑張ってきて、成長はできたのかなと思うが、やはり悔しい。上松選手は本当に素晴らしい先輩で、ずっと憧れであり目標にしてきた存在だった。『勝ちたい』という気持ちで挑んだが、まだまだ足りないと実感した。代表決定からずっと部屋も一緒で、色々な技術や戦い方を教えてもらいながら高め合ってきた仲間でもある。この悔しさを糧に、もっと強くなりたい」
ソフトテニスコラムはコチラ
【特別インタビュー&Special Video】アジア大会3冠の絶対王者が挑む「連覇」と「自分超え」。自国開催の舞台で子どもたちに届ける「夢」(ソフトテニス・上松俊貴)
お気に入りに追加
関連リンク
CATEGORIES & TAGS