MENU ─ シドニー2000

シドニー2000


日本選手団スペシャルレポート

シドニーオリンピックスペシャル

シドニー・オリンピック/ユースキャンプ・レポート
「ユースキャンプが与えてくれたもの」〜園田巧 (上宮高校3年)

 今回、ユースキャンプに参加できてとてもよかった。オープニングセレモニーや試合観戦では、世界のレベルの高さ、そして世界中の人々が一つのものを心から楽しみ、感動していることを痛感し、自分もこのオリンピックに出たい、いや、たとえ僕が無理だとしても、空手をオリンピックの正式種目にして、これからのプレーヤーに出てもらい、世界中に空手の素晴らしさを見せたいと思った。 そして環境活動を通して、環境を守ることの大変さを学んだ。自分もできることから取り組んでいきたいと思う。

 そして、出会いだ。今回、知りあった友だちは今までで最高の友達となった。彼らは日本の子どもとは違い、クールを気取ることもなく、いつも笑っていて、とてもフレンドリーで優しい。そして自由だ。僕は彼らとこれからも交流を深めていくつもりだ。

   そして今回、いろいろな国のキャンパーとコミュニケーションを取ったが、やはり日本の英語教育の遅れを感じた。僕は以前アメリカに行ったことがあったので、日常会話ではそれほど困ることはなかったが、他の国からの参加者の中に、学校で英語を勉強しているキャンパーは、やはり僕よりも話すのが上手だった。

 また、オーストラリアの人々の生活を見て、日本人がいつも時間に追われていることをむなしく思った。毎日同じ時間に起き、同じ電車に乗って、仕事や勉強をして帰って寝る。この同じことの繰り返しだけで人生を終えるのは悲しすぎる。日本人はあまり人生を楽しんでいない。そして人生を無駄に過ごしている気がする。

 僕が今回の経験を通して思ったのは、せっかくこの世に生まれたのだから、何か一つ大きいことをして、この世に僕が生きていた証にしようということだ。他の国のキャンパーは、このキャンプがそのビッグなことだと言っていたが、僕はそうは思わない。このユースキャンプは僕の人生にとってのステップであり、最終到達点ではないのだから。僕は今回の経験を存分に生かして、今後の自分のさらなる飛躍を目指して、がんばっていこうと思う。

ページをシェア