MENU ─ シドニー2000

シドニー2000


がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート

シドニーオリンピックスペシャル

日本代表選手団総括会見が開催され、高橋尚子選手も出席

 30日午後、メインプレスセンター記者会見場において、八木団長、笹原副団長、市原総監督代行、川原医務担当本部役員出席のもと日本代表選手団総括記者会見が行われた。30日現在の日本選手の成績は入賞56、メダル数18個となりメダル数が14個だったアトランタ大会を上回った。

 八木団長は「総じて各選手は懸命に努力してくれた。全般的にみても各競技の底上げができたと感じている。次のオリンピックに向けて、今回の敗因を分析し新しい体制づくりができるだろう」と総括した。

 個別の競技に関しては、陸上競技/女子マラソンで高橋尚子選手が64年ぶりにメダル獲得し、男子10000mで高岡寿成選手が1984年ロサンゼルス大会以来の入賞。競泳での4つのメダル獲得は1960年ローマ大会以来のことであり、またシンクロナイズドスイミングで初の銀メダル2個獲得。その他ボート、体操、ソフトボール、レスリング、ウエイトリフティング、トランポリンなどの活躍が印象に残ったとした。

 一方、記者会見には、女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手も出席。「競技終了後たくさんのお祝いの言葉をもらいましたが、金メダルを取ったという実感は今もりません。走り終わって、いろいろな方に応援いただき、監督、コーチ、関係者の方々のおかげで走ることに集中させてもらえて暖かい気持ちです。自分の味わった感動を次に伝えていきたい。」閉会式の旗手を務めることについては「とても重大な、記念になる役目をいただいてうれしく思います。(選手団が)ひとつになれるようにしっかりと務めたい。」と現在の心境を述べた。

 今回メダリストでは女性が72%、入賞者では66%を締め、女性の活躍が顕著であった点について八木会長は「チーム競技が不振の中で、シンクロの井村コーチやソフトボールの宇津木監督という女性のすばらしい指導者の台頭が著しい」と評価。女子選手活躍の理由の質問を受け高橋尚子選手は「日本の社会で(女性が)自立してきたことが、スポーツにも反映している」と話した。

ページをシェア