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メンター

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意味

メンタリングとは、人を助けることである。メンタリングは助け、助言、指導、カウンセリング、指示により、人を導くことを意味する。

メンターとは、正しい方法を学ぶ手助けをしてくれる人であり、高度な経験と知識を持ち、メンティー(メンタリングを受ける人)に学ぶ機会を与え、キャリア支援を提供する個人と定義される。

メンタリングの利点

メンターは多くの個人的かつ専門的な経験を持っていることから、組織の規範、価値観、および手順などについての 「公にはされない情報や知識」を、メンタリングによりメンターから直接指導されることで、メンティーはそれを知らずにいる場合よりもはるかに早く必要な能力を向上することができ、時間効率が良くなる。

メンターとメンティー

メンターとメンティーは、両者の関係が良い場合にはより多くのエネルギーを生み出し、個人の目標よりもさらに大きな目標を達成することができる。個人では試みたことがないことでも両者の相乗効果により可能にできる。

メンタリングのプロセスは積極的な行動を持続するのに役立つ。

メンタリングによって専門知識における企業秘密、ヒント、方法など、メンティーがリーダーとして成功するための方法を次の世代に伝えることができる(Marshall & Sharp, 2010)。

解説

メンター制度とは経験豊かな先輩社員(メンター)が双方向の対話を通じて、後輩社員(メンティー)のキャリア形成上の課題解決や悩みの解消を援助して個人の成長をサポートする役割を果たす。

具体的には、定期的にメンターとメンティーとが面談(メンタリング)を重ね、信頼関係を育むなかで、メンターはメンティーの抱える仕事上の課題や悩みなどに耳を傾け、相談に乗る。そして、メンティー自らがその解決に向けて意思決定し、行動できるよう支援する(厚生労働省, 2012)。

文献

Marshall, D. and Sharp, D. M.(2010) Understanding Mentoring as a Development Tool for Female Coaches. In: Marshall, D. and Robertson, S. (Ed.) Taking the Lead: Strategies and Solutions from Female Coaches. University of Alberta: Edmonton, AB. pp.117-136.