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2015.10.13 震災復興支援

中村真衣さん、黒岩敏幸さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」レポート

中村真衣さん、黒岩敏幸さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」レポート
オリンピックデー・フェスタ in 南相馬(写真:アフロスポーツ)
中村真衣さん、黒岩敏幸さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」レポート
手つなぎ鬼で子どもたちの手を引く中村真衣さん(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は9月5日、福島県南相馬市の南相馬市スポーツセンターで「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 参加オリンピアンは、競泳の青山綾里さん(1996年アトランタオリンピック6位入賞)、中村真衣さん(1996年アトランタオリンピック4位入賞、2000年シドニーオリンピック銀・銅メダル)、バレーボールの齋藤信治さん(2008年北京オリンピック出場)、スピードスケートの黒岩敏幸さん(1992年アルベールビルオリンピック銀メダル、1994年リレハンメルオリンピック出場、1998年長野オリンピック出場)、ソフトボールの馬渕智子さん(2008年北京オリンピック金メダル)の5人。南相馬市内の小中学生ならびに総合型地域スポーツクラブ会員、合わせて69人の皆さんと、運動会形式のスポーツプログラムでふれあいました。

中村真衣さん、黒岩敏幸さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」レポート
率先してチームを盛り上げる齋藤信治さん(写真:アフロスポーツ)
中村真衣さん、黒岩敏幸さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」レポート
綱引きで力を込める青山綾里さん(写真:アフロスポーツ)

 開会式ではオリンピアンを代表して青山さんがあいさつに立ち、「私は初めて南相馬に来ました。『スポーツから生まれる笑顔がある』のスローガンにあるように、今日は自分の力を出し切って笑顔あふれる1日にしましょう」と呼びかけました。続いて開催地を代表し、福島県企画調整部文化スポーツ局スポーツ課の遠藤均課長が「オリンピアンとスポーツを通して思い出に残る1日にし、そして将来この中からオリンピックで活躍する人が生まれてほしいと思っています。南相馬を、福島を、日本を明るくしていきましょう」とあいさつ。南相馬市市民生活部の渡邉昌徳部長は「東京オリンピックまであと5年。オリンピアンの皆さん、今日はありがとうございます。南相馬は甚大な被害がありましたが、最近は全国大会に出る生徒も増えてきました。復興が見えてきています。今日は1日楽しんでたくさんの笑顔を見せてください」と述べました。

 運動会では5人のオリンピアンがチームリーダーとなり、「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「ボール運び」「綱引き」の4種目を実施。オリンピアンたちは競技を通じてチームプレーの楽しさを伝えながら、自身も笑顔で楽しく一生懸命に取り組んでいました。子どもたちは緊張からか、はじめのうちは控えめな様子でしたが、競技が進むにつれて作戦会議に積極的に参加するなど、徐々に本気が見られるようになります。そして最終種目の綱引きでは、オリンピアンが中心となって声を出し合い、熱い戦いが繰り広げられました。

中村真衣さん、黒岩敏幸さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」レポート
息を合わせてボール運びをする黒岩敏幸さん(写真:アフロスポーツ)
中村真衣さん、黒岩敏幸さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in 南相馬」レポート
大玉転がしに笑顔で参加する馬渕智子さん(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニーでは黒岩さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。オリンピアン全員からのあいさつでは、齋藤さんが「勝ちと負けでうれしかったり悔しかったりするのは全力でやったからです。今日の思いを忘れずに、これからも自分の夢や目標に向かって頑張って下さい」とスピーチ。馬渕さんからは「これからスポーツはもっと身近になると感じられるように、日々の生活にスポーツを取り入れて、今日のように一生懸命頑張ってほしいです」とメッセージが送られました。

 オリンピアン退場の際の見送りハイタッチでは、中村さん、黒岩さん、馬渕さんがそれぞれ自身が獲得したオリンピックのメダルを持参していることが紹介され、参加者は大喜び。メダルを見つめたり触ったりしながら、笑顔あふれるハイタッチとなりました。

 また、今回は体育館内でサイン会も実施。参加者はTシャツや自分の持ち物にオリンピアンのサインをもらい、家族で記念写真を撮るなど、より深いコミュニケーションの場が生まれていました。

 フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地視察の一環として、鹿島区南右田の沿岸部で津波に耐えた「奇跡の一本松」と、津波で甚大な被害を受けたみちのく鹿島球場へ向かいました。移動のバスには南相馬市市民生活部文化スポーツ課スポーツ推進係の中野直良さんが同乗し、震災からこれまでの復興の状況などを説明。今年7月に再オープンし、プロ野球楽天イーグルスの2軍による復興試合が行われた鹿島球場では、馬渕さんが「ここで何かできないか検討したい」と、次の復興支援事業を視野に入れながら球場の様子を細かく確認していました。

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