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リオ、平昌、東京の飛躍へ 平成25年度JOCコーチ会議を開催

カテゴリ:選手強化
2014.03.10
リオ、平昌、東京の飛躍へ 平成25年度JOCコーチ会議を開催
平成25年度JOCコーチ会議(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は6日、味の素ナショナルトレーニングセンターで「平成25年度JOCコーチ会議」を開催しました。JOCの役員、強化担当者、国内競技団体(NF)の関係者ら約270名が参加し、第1部の全体会議と第2部の分科会の2部構成で実施。2月23日に閉幕したソチオリンピックの振り返りや、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたプレゼンテーション、コーチ研修などが行われました。


リオ、平昌、東京の飛躍へ 平成25年度JOCコーチ会議を開催
青木剛JOC副会長兼専務理事(写真:アフロスポーツ)
リオ、平昌、東京の飛躍へ 平成25年度JOCコーチ会議を開催
橋本聖子JOC強化本部長(写真:アフロスポーツ)

■橋本本部長「選手が平常心でオリンピックに臨む環境づくりを」
 はじめに、青木剛JOC副会長兼専務理事と、文部科学省大臣官房スポーツ青少年局担当・永山賀久審議官があいさつ。青木副会長はソチオリンピックに参加した冬季競技の関係者を労い、会議の目的について「(2020年東京オリンピック・パラリンピック開催が決定し)我々を取り巻く環境は大きく変化すると思いますが、選手たちが素晴らしい結果を残せるように、現場の強化体制を整えていただきたいと思います。今日をきっかけに競技団体間の連携を深め、好結果に結びつけることを期待します」と述べました。

 第1部は、まずソチオリンピック日本代表選手団長を務めた橋本聖子JOC選手強化本部長が「選手強化本部基本方針」と「日本スポーツの将来(競技・オリンピズム)」というテーマで講演しました。
 冒頭、ソチ大会を総括した橋本本部長は、「世界チャンピオンの選手が金メダルを逃すこともありました。4年に1度の大会で選手、関係者が平常心でやり遂げることの難しさを感じています」と語り、選手が普段と変わらない状態でオリンピックに臨める環境づくりが重要であるという考えを示しました。
 そして、選手強化本部の「人間力なくして競技力向上なし」という基本方針について、自らの経験を交えながら考えを紹介。「ソチオリンピックを通じて、(国民の)心を一つにできるのはスポーツだけだと感じました。どんなに国が予算を使っても国民のみなさんを夢と感動の渦に巻き込むことはできません。スポーツの価値を広げ、スポーツ力によってこの国を一つにして、この国の素晴らしさを世界に発信できることに感謝して、これからも強化にあたってください」と力強く語り、スポーツの持つ力の大きさや価値を伝えました。


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文部科学省スポーツ・青少年局の坪田知広競技スポーツ課長(写真:アフロスポーツ)
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東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の村里敏彰事務次長(写真:アフロスポーツ)

■2020年のオールジャパン体制づくりに向けて
 次に、文部科学省スポーツ・青少年局の坪田知広競技スポーツ課長が登壇。「2020年に向けた国の取り組み」と題した講演を行いました。坪田課長は2020年東京オリンピック開幕までこの日で6年と140日になったことに触れながら「残された時間は決して長くありません」と述べ、開幕までのスケジュール、政府の体制、政府が考える課題などを紹介しました。

 最後は1月24日に設立された東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(TOCOG)の村里敏彰事務次長がプレゼンテーションを行いました。TOCOGの組織体制と今後の予定について説明し、来年2月までに大会基本計画を国際オリンピック委員会へ提出することが最初の大きな仕事であると紹介。さらに、実施される各競技の運営責任者となるスポーツマネージャーの選出をNFに要請し、招致活動同様、オールジャパン体制で大会運営に臨む構想を明らかにしました。
 そして、第1部終了後に「平成24年度JOCナショナルコーチアカデミー修了式」が行われ、福井烈JOC選手強化副本部長から修了証が代表者に手渡されました。


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出席者で輪を作り、ソチの反省と平昌への課題を語った「ソチ対策プロジェクト」(写真:アフロスポーツ)
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「リオデジャネイロ対策プロジェクト」の委員長を務める田裕司JOC理事(写真:アフロスポーツ)

■ソチの反省、そしてリオ、平昌へ課題を確認
 第2部は分科会として3カ所に分かれて実施されました。国外開催の冬季大会としては史上最多となるメダル8個、入賞数28という結果を残したソチ大会を振り返る「ソチ対策プロジェクト」には、日本代表選手団長を務めた橋本本部長、副団長を務めた古川年正選手強化本部副本部長、総監督を務めた伊東秀仁ナショナルコーチに加え、冬季競技関係者らが参加。収穫と反省、2018年平昌大会に向けた課題などが議論されました。

 2016年のリオデジャネイロオリンピックに向けた「リオデジャネイロ対策プロジェクト」には、同プロジェクトの委員長を務める田裕司JOC理事、昨年11月に現地視察を行った福井副本部長、夏季競技の関係者らが参加。福井副本部長らによる報告に加え、同地で開催された世界選手権に出場した柔道、今年6月にワールドカップ出場を控えるサッカーなどからも状況が伝えられました。特に朝と夜の寒暖差、12時間の時差、負担の少ない経由地・事前合宿地選びなどは共通した問題として紹介され、2年後までに解決すべき課題が浮き彫りになりました。
 また、日本代表選手団の目標について田理事は「金メダルの数はロンドンの倍にして2020年に弾みをつけましょう」と述べ、メダル獲得数で世界3位を狙う2020年東京大会に向けてステップアップしていくことが示されました。


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講演を行った原田教育研究所の原田隆史社長(写真:アフロスポーツ)
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「コーチングのためのコミュニケーションスキル」と題したワークショップ(写真:アフロスポーツ)

■選手への指導・コミュニケーションを専門家から学ぶ
 また、ナショナルトレーニングセンター(NTC)活用事業部会では、JOCキャリアアカデミーの八田茂ディレクターのコーディネートの下、2つのプログラムが行われました。前半は「選手の目標設定・達成力を高める指導について」というテーマで、原田教育研究所の原田隆史社長が登壇。目的・目標を達成するための指導方法について、チェック表や目標設定用紙を用いた実例が紹介されました。

 後半は「コーチングのためのコミュニケーションスキル」と題して、JOCキャリアアカデミーの相馬浩隆アシスタントディレクターと、ローレルゲート株式会社の守屋麻樹さん指導によるワークショップが行われました。参加者は選手と指導者の役に分かれてグループワークを行い、選手の立場に立ったコミュニケーションを学びました。





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