宇宙飛行から無事帰還!! ロンドン日本代表選手団のポケットチーフ返還
2012年7月17日から11月19日まで約4カ月にわたって国際宇宙ステーションに滞在していた宇宙航空研究開発機構（JAXA）星出彰彦宇宙飛行士の一時帰国に合わせて、星出さんとともに宇宙飛行をした記念品の返還式が3月5日にJAXA丸の内事務所で、関係者ら約25名が参加して行われました。
日の丸と東日本大震災復興の願いを込めて東北地方をイメージして描かれたたロンドンオリンピック公式服装ポケットチーフを預けていた日本オリンピック委員会（JOC）からは、青木剛常務理事兼総務委員長とロンドンオリンピックに出場した朝日健太郎さん（ビーチバレー）が出席しました。
式典では、星出さんのあいさつに続いて、ミッションをまとめた映像が上映され、125日間におよんだ宇宙滞在や、実験、船外活動の様子が紹介されました。
続いて星出さんから記念品の返還が行われ、青木理事と朝日さんが預けたポケットチーフ、記念品、飛行証明書を受け取りました。
その後の懇談では青木理事からの「ロンドンオリンピックなど地上のニュースは見られたのですか？」との質問に、星出さんは「インターネットなどで試合結果などを見ることはできました」と答えました。
朝日さんが宇宙に行った後の肉体の変化についてたずねると、星出さんは「宇宙空間でも特殊な機器を使ってトレーニングをして、無重力による筋力の低下を防ぎました。ただ、地球に帰還した後、1週間くらいは走れませんでした」と回答。さらに「身長199cmの僕でも宇宙に行けますか？」という質問に対して「国際宇宙ステーションは大丈夫ですが、宇宙船では(僕より大きい)野口聡一さんが乗っている様子がとても窮屈そうでした」と答えると、朝日さんは「では、僕でも楽に乗れる宇宙船を作ってもらいましょう！」と話し、会場は終始笑顔に包まれました。
式典には、JOCのほかに星出さんの出身高校や大学、関連団体の関係者らが参加し、星出さんはそれぞれに預かった宇宙飛行記念品を返還。宇宙や、宇宙飛行士を目指したきっかけ、打ち上げまでの訓練に関する質問に一つ一つ丁寧に答えていました。
関連リンク
CATEGORIES & TAGS