FISUワールドユニバーシティゲームズ（2021/成都）のTEAM JAPAN選手団出発式を実施

拡大写真を表示

FISUワールドユニバーシティゲームズ（2021/成都）TEAM JAPAN選手団出発式（写真：アフロスポーツ）

拡大写真を表示

尾縣貢JOC専務理事（写真：アフロスポーツ）

　7月28日から8月8日まで中華人民共和国の成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズに出場するTEAM JAPAN選手団（以下、選手団）の出発式が7月25日、成田市内のホテルで行われました。式には選手団402名（選手263名、監督・コーチ等126名、アディショナルオフィシャル13名）のうち180名が出席しました。

　はじめに、尾縣貢JOC専務理事が開会の挨拶に立ち、TEAM JAPAN選手団に選ばれたことに祝意を伝えました。「成都大会は2度延期となり、今年ようやく開催となりました。延期となった2年間で、得ていた出場権を失った選手もいます。皆さんは、多くの方々の思いを胸に、日本代表として力を出し切って、最高のパフォーマンスに繋げてください。そして、競技だけではなく、TEAM JAPANの誇りと自覚を胸に、世界中の方々との友情を深め、そして人間力を高めていただきたいと思います。ぜひ勝利で飾ってください。でも、結果には必要以上にこだわらなくて良いと思います。今のままぶつかってください。全ての経験が、これからの皆さんの素晴らしい糧となります。そして皆さんは、後に続くアスリートの憧れの存在であってください。すなわち、『憧れられるアスリート』を目指していただきたいと思います。この秋には第19回アジア競技大会、来年はパリ2024オリンピックです。この経験をぜひ活かして、今の道を歩んでいただきたいと思います」とエールを送りました。

拡大写真を表示

水鳥寿思TEAM JAPAN団長（写真：アフロスポーツ）

拡大写真を表示

橋本大輝選手（写真：アフロスポーツ）

　次に、水鳥寿思TEAM JAPAN団長が「この2年間、2度の延期の中で、皆さん様々な苦労があったと思います。皆さんがそれぞれの力を発揮できるよう、私団長をはじめ、TEAM JAPAN本部のスタッフとメディカルチームで皆さんをサポートしていきたいと思います。ここでできる経験はかけがえのないものだと思います。ぜひ自分の実力を出し切り、次の目標となる大会に繋げてもらいたい」と激励の言葉を贈りました。

　続いて、今大会の旗手を務める橋本大輝選手（体操／体操競技）が挨拶。「私がTEAM JAPANの一員として出場する大会は、東京2020オリンピックに続き2回目となります。今まで競技団体の代表として出場していた大会が、TEAM JAPANの代表としての出場となります。ですから、自分自身がさらに高みを目指していくと同時に、これまで以上に自覚を持った行動をしていきたいと思います。もちろんそれだけではなく、やはり一番は競技結果です。準備してきたパフォーマンスを最大限に発揮したいと思います」と意気込みを語りました。

拡大写真を表示

山本亜美選手（写真：アフロスポーツ）

拡大写真を表示

谷本歩実TEAM JAPAN副団長（写真：アフロスポーツ）

　また同じく旗手を務める山本亜美選手（陸上競技）がビデオで出演しメッセージを送りました。「今大会の旗手に選んでいただき大変光栄に思います。日本代表選手団、TEAM JAPANの代表として堂々と胸を張って歩きたいと思います。日本中の皆さんに希望や勇気をお届けできるような大会になるよう精一杯頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」とコメント。会場からは旗手を務める2人に大きな拍手が贈られました。

　また、谷本歩実TEAM JAPAN副団長より、行動規範やアンチ・ドーピング等に関する注意の説明がなされるとともに、「ここにいる皆さんは、スポーツの価値の体現者です。TEAM JAPANとして、そして皆さんの競技の代表として、誇りを持って大会に挑んでもらいたいと思います」とメッセージを送りました。

拡大写真を表示

味の素株式会社による「ビクトリープロジェクト®」（写真：アフロスポーツ）

拡大写真を表示

五十嵐久人FISU理事（写真：アフロスポーツ）

　さらに、TEAM JAPAN本部より大会および現地情報の事前共有、渡部厚一TEAM JAPAN本部ドクターより現地の医療体制やドーピング検査等についての説明の後、味の素株式会社による「ビクトリープロジェクト®」より、試合期におけるコンディショニングのアドバイスが行われ、選手たちは真剣に聴き入っていました。

　最後に国際大学スポーツ連盟（FISU）の五十嵐久人理事が、「日本選手が評価されるところは、競技力だけではありません。皆さんのような律儀さ、謙虚さ、スポーツに対する真摯なまでの態度が、世界の多くの人々からとても評価されています。FISUでは『今日のアスリートは明日の指導者である』というスローガンを掲げておりますが、皆さんは本当にその模範となっていると思います。健康には留意して、ぜひ万全な体調で大会に臨んでください。また元気にで現地で会いましょう」と締め括りました。

TEAM JAPAN選手団は、出発式の後、成田空港から中華人民共和国の成都に向けて旅立ちました。