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2016.08.15 オリンピック

【メダリスト会見】レスリングの太田忍選手「『忍者レスラ―』と覚えて頂けたら」

【メダリスト会見】レスリングの太田忍選手「『忍者レスラ―』と覚えて頂けたら」
メダリスト会見を行ったレスリングの太田忍選手

 リオデジャネイロオリンピックのレスリング男子グレコローマンスタイル59キロ級で銀メダルを獲得した太田忍選手が15日(現地時間)、TOKYO2020 JAPAN HOUSEで記者会見を行い、メダル獲得から一夜明けた心境を語りました。

――今回初出場となるオリンピックで見事銀メダルを獲得しました「忍者レスラー」と呼ばれております太田選手、昨日はメダルセレモニーの後いろいろ取材ですとか、関係者の方々とお会いしたりして、忙しかったと思います。朝起きて一夜明けての率直な感想を伺いたいと思います。

太田選手 試合が終わって、「すごい悔しい気持ち」と言ったのですが、一夜明けてもその悔しい気持ちは変わりません。この悔しい気持ちを4年間しっかりと持ち続けて、2020年の東京オリンピックでは必ず金メダルを取りたいという気持ちになりました。

――昨日試合が終わった段階ではまだお父様と話をされていないとのことでしたが、ご連絡を取られて、どんな言葉をかけられたのでしょうか?

太田選手 終わってから少し経って電話が来たのですが、「まあ、十分だろう」という言葉と、実は父がオリンピックの前に「お前は銀メダル。俺はそういう夢を見た」というふうな連絡が来て、あの……くそって思って(笑)。絶対金メダル取ってやると思って臨んだんですけど、「ほら見ろ、俺の夢のとおりだろ」と言われたので、東京では絶対金メダルを取ろうと思います。

――世界一の練習をしてきたという自負があると思いますが、その世界一の練習というのはどういうものだったのか、そのご苦労を教えていただきたいのと、ちょっと変な質問で恐縮なのですが、太田という名前を聞くとわれわれはやはりフェンシングの太田(雄貴)選手を思い浮かべてしまうのですが、太田といえばレスリングだというアピールがもしございましたらお聞かせください。

太田選手 まず、世界一の練習なんですけど、日本体育大学が母校で、毎日練習をさせて頂いているんですけど、本当に日体大の練習自体が世界で一番だと思っていますし、またこのオリンピックに向けて、日体大のスタッフ、日本レスリング協会のスタッフをはじめ、練習パートナーになってくださる学生の選手たちにも本当に、自分の練習をそっちのけで自分の相手をしていただいたので、本当に追い込めた練習ができたので、世界一の練習をしてきたという自信になったと思います。レスリングの太田、僕は太田忍という、太い田んぼに忍者の忍、と書くのですけれども「忍者レスラ―」と言われているので、フェンシングの太田選手、レスリングの太田というよりは、「太田忍」「忍者レスラ―」と覚えて頂いたらいいなと思っています。

――今は休みたいというお気持ちだと思いますが、少し空けて、何をしたいか、今何を食べたいか、そして会いたい人、この3つの質問をお願いします。

太田選手 何をしたいかは、まだ今年の夏に入ってからオリンピック(があり)、やっぱり夏らしいことができていないので、海に行きたいなと思っています。あとは食べたいものは、やっぱり焼き肉ですかね。減量期間中は脂質を削った食事をしていたので、そういうカロリーの高いものは食べなかったので、焼き肉が食べたいです。会いたい人ですけど、オリンピックに応援に来てくれた方々は決勝戦しか来られなくて、飛行機のエンジントラブルで着いたのが決勝戦の直前で、僕がレスリングを始めるきっかけになった勝村(靖夫)先生には、まだ自分で会って銀メダルの報告をできていないので、ぜひ会って、「銀メダルを取りました、金メダルじゃなくてすみません」ということを伝えたいです。

――日本のグレコローマンの16年ぶりの銀メダルということですが、グレコローマンの魅力は何でしょうか? どういうところがアピールできたでしょうか?

太田選手 グレコローマンスタイルというのは、フリースタイルと違って上半身のみの攻防なので、下半身への攻撃ができないので、組み合ってダイナミックな技が見せられたり、それは自分のレスリングの持ち味でもあるんですけれども、本当にアクロバティックな技もありますし、技のスピードの展開だったり、パワー感であったり、またフリースタイルや女子レスリングとは違った迫力であったり、本当に格闘技らしいというか、そういうところがグレコローマンの魅力ではないかなと思っています。

――昨日メインプレスセンターで吉田(沙保里)選手、伊調(馨)選手が会見されて、ちょうど太田選手の戦いがある頃、お2人が世界のメディアに向けて、「太田選手が決勝に行ったことがうれしい、励みになる」ということをおっしゃっていました。お2人にあらためて逆にエールをお願いします。

太田選手 僕の決勝に行った姿を見て励みになると言って頂いたのは本当にありがたいことですし、今大会で4連覇を目指す本当に素晴らしい方々なので、僕の口から頑張れ、頑張ってくださいというのは大変恐れ多いのですが、ぜひ4連覇を達成したところを見たいので、「頑張ってください」と伝えたいです。

――青森県出身とのことですが、地元のファンやお世話になった方々へ、一言お願いします。

太田選手 試合が終わっていろいろなメッセージを頂きました。銀メダルという残念な結果に終わってしまったにもかかわらず、皆さん、「胸を張って日本に帰ってこい」や「格好良かったぞ」というようなメッセージを頂いたので、本当にありがたいなと思っています。日本に帰ってから青森県、(高校時代を過ごした)山口県に帰ってしっかり報告させていただきたいと思っています。

会見動画

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