Photo:アフロスポーツ
バレーボールは、ネットによって分けられた18m×9mのコートで、2つのチームがネット越しにボールを打ち合う球技。ボールを落とさずに、3回以内のタッチで相手コートに返球します。相手チームのサーブをレシーブし、トスを上げ、スパイクを打ちこむのが基本的な流れで、攻撃と防御を交互に行うことになります。個人の高い技能はもちろん、戦術を理解し共有する固いチームワークや協調性が求められます。
どちらかのチームがコート内に落球したり、大きくはじいてアウトになったり、また反則によってボールを繋げなくなるまで、ボールを打ち合うラリーが続きます。スパイカーのダイナミックなプレーや、諦めずにボールを追う姿から目が離せません。
バレーボールから派生したビーチバレーボールは、砂の上に設けられたコートで、2人1組のチームが対戦します。バレーボールは1964年東京大会から、ビーチバレーボールは1996年アトランタ大会から、男女ともオリンピックの正式種目となりました。
Photo:AP/アフロ
バレーボール
主な大会や国際試合は6人制で、前衛・後衛それぞれ3人の計6人で競技を行います。守備を専門とするリベロは、どの後衛の選手とも交代することができます。レシーブのスペシャリストとして、1人だけ異なる色のユニフォームを着用するので判別しやすくなっています。
試合は、ラリーに勝ったチームが1点と同時に次のサーブ権を得るラリーポイント制で、25点先取の5セットマッチで行われます。ただし24-24の同点になった場合はデュースとなり、相手チームより2点リードするまで試合は続けられます。特に実力が拮抗したチーム同士の対決では1点の取り合いが長く続き、手に汗握る展開となります。3セットを先に獲得したチームが勝者となりますが、セットカウントが2-2となった場合、最終第5セットは最小限2点差をつけて15点を先取したほうが勝利します。
男子のプレーは、速さと高さ、そしてパワーが魅力だ。強烈なジャンプサーブは、時速120kmを記録する。低いトスを速く上げて素早くスパイクを打つ速攻(クイック攻撃)は、目が追いつかないほどの速さです。また、2mを超える長身の選手がスパイクを打つ高さは、3.5mにも達し、その打点から、渾身の力でボールを相手コートに叩きつける迫力は圧巻です。
女子は、男子に比べてラリーが続きやすく、1回のプレーが長いのが特徴。コートに落ちる寸前のボールを拾い、最後まで諦めずに追いかける粘り強いプレーに、心からの声援を送りたいところです。
ビーチバレーボール
ビーチバレーボールは、21点先取のラリーポイント制、1試合3セットマッチで行われます。ちなみにコートは16m×8mで、インドアよりひと回りほど狭めですが、ネットの高さは男子が2.43m、女子が2.24mと同じ設定です。その広さと高さを2人だけでカバーするのですから、かなりハードな競技だと言えます。チームメイトの、息の合った連携プレーが見どころで、相手チームには見えないように、腰の後ろで、両手の指を使ったサインを送ってコンタクトをとっています。
※東京2020大会組織委員会 公式サイトより