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水泳・競泳

概要

 一定の距離を決められた泳法(自由形、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎ)で泳いでタイムを競う競泳。それぞれの泳法はもちろん、スタートの飛び込みから水中動作、ターンに至る一連の加速、水の抵抗を極力受けないためのテクニックも重要です。4泳法のうち自由形は、どのような泳法で泳いでもルールとしては問題ありませんが、現在は最も速いクロールで全員が泳いでいます。

 プール以外では、2008年北京大会から正式種目に採用された10kmマラソンスイミングだけが、海や川、湖など、プール以外で行われ、オープンウォータースイミング(OWS)とも呼ばれます。

ルール・見どころ

 最も速いクロールで争われる自由形は、世界の男子トップ選手であれば、50メートルを約21秒で泳ぎ切るという、圧倒的なスピードと迫力が魅力です。背泳ぎは仰向けの体勢で、しなやかに腕を使い、水面を滑るようにして進んでいきます。バタフライは、蝶が飛ぶような美しさとダイナミックなフォームで魅せる泳法です。4泳法のうちで唯一、水をかいた腕を水中で前へ戻す平泳ぎは、水の抵抗との戦いをいかに制するかがポイントです。

 タイムが拮抗する世界最高峰の舞台で戦う選手たちは、泳力、体力の向上に加え、キックのタイミング、腕の向きなどを微妙にチェックし、細かい技術を磨き上げています。さらに、どのようにペースを配分するかという戦術も注目のポイントです。例えば予選では前半から飛ばして圧倒的なタイムで決勝に進んだ選手が、決勝ではあえて前半はペースを抑えて余力を残しておき、後半にスパートをかけるなどの作戦も、見どころの一つとなります。

 1人で4泳法を泳ぐ個人メドレーには、高い総合力が求められます。選手によって得意種目が異なるため、泳法が変わるたびに順位の変動が見られることもあり、抜きつ抜かれつのスリリングなレース展開は見応え十分。個人メドレーは、バタフライ〜背泳ぎ〜平泳ぎ〜自由形の順番で泳ぎます。

 リレー種目では、前の泳者がタッチする瞬間と、次の泳者の足がスタート台から離れるまでの「引き継ぎ」の時間をどう縮めるかが重要になります。メンバーの合計タイムが上位であっても引き継ぎ次第では順位を落とすことがあり、また、引き継ぎ時にフライングをしてチームが失格することもあります。メドレーリレーは、個人メドレーとは異なり、背泳ぎ〜平泳ぎ〜バタフライ〜自由形の順番で泳ぎます。各泳法のトップ選手らでチームが組まれ、オールスター対抗戦のような華やかな盛り上がりを見せるのもこの種目です。新種目の4×100mメドレーリレー(混合)は、男女2人ずつの4人でチームを組み、どの泳法を男女どちらが泳ぐかはチームが自由に決めることができます。男子と女子が同時に泳ぐこともあり、大きな順位変動や逆転があり得ます。

 マラソンスイミング自体は1980年代前後からオーストラリアを中心に行われており、1991年のオーストラリア・パースでの世界水泳選手権で正式種目となりました。このときの種目は、男女ともに25kmで、5時間を超える競技時間でした。その後、オリンピック競技となる10kmが世界大会に取り入れられたのは、2001年日本の福岡で開かれた第9回世界水泳選手権でした。

 10kmにも及ぶ耐久レースの中で最も見応えがあるのは、各選手が勝負をかけ始める7km付近からのスパート勝負。ですが、実はそこに至るまでの間、いかに自分の体力を消耗せず、ラストスパートをかけられる力を残すことができるかが勝負を分ける大きなポイントとなります。途中に行われるスピードの上げ下げによる揺さぶりに対応できる力、それに伴う集団となったときの位置取りや、海や川の流れがあるなかで、どれだけ効率の良いコース取りができるかもこの種目を制する上での大切な実力。特にコース取りは環境によって大きく左右されます。海でいえば、時間によって潮の流れや波の大きさも変わるため、それらを確実に見極める必要があります。経験豊富なベテラン選手になると、その潮の流れを利用することも。つまり、指定されたコースの最短距離がベストではなく、試合環境によっては他の選手と異なるコース取りをした選手が勝利をもぎ獲る場面も多く見られます。

 また、近年ではタッチ差で勝負がつくレースも多く見られます。体力と頭脳、環境を読み解き、最適解を実行できる技術、そして10kmのレースでも折れない心。まさに心技体が揃った選手たちが、世界一を懸けて争う種目なのが、このマラソンスイミングなのです。

※東京2020大会組織委員会 公式サイトより


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