写真:アフロスポーツ
ブレイキンは、別名「ブレイクダンス」としても知られるダンススポーツの一形態です。発祥は1970年代のアメリカ・ニューヨークのサウスブロンクス地区で、ストリートダンスとして生まれました。通常は1対1から2対2、または多数のメンバーからなるチーム同士が対決し、ダンスバトルが行われます。ブレイキンが他のダンススポーツと異なる点は、音楽を担当するDJと進行を司るMCが存在することです。さらに、音楽はDJが選曲し、選手たちは事前に楽曲を知ることはできません。選手は流れる音楽に合わせて即興で個々にダンスを披露し、リズムや音色に調和しながら、高度なパフォーマンスやアクロバティックな要素を盛り込んで創造性を競います。この競技は2018年にブエノスアイレスで行われたユースオリンピック競技大会で初めて実施され、ついにオリンピック競技として、パリ2024大会で実施されることになりました。
ブレイキンは主に4つの要素から構成されています。
トップロック
立った状態で足のステップと上半身を組み合わせたダンスのスタイルです。これはゴーダウン(床に落ちる動き)に移行する前の段階で行われ、ステップを用いたムーブメントが特徴です。
フットワーク
かがんだ状態で素早く足を動かしたり挑発的な振り付けのことで、フロアの上で両手を使いながら独自の脚さばきを披露します。
パワームーブ
ブレイキンにおいて最もダイナミックでアクロバティックなムーブとトリックの数々のこと。上半身を主に使い、回転や跳躍を伴う技が多数存在します。代表的なものには背中や肩で回転するウィンドミルや、頭で回転するヘッドスピンがあります。これら高難易度の技は、ブレイキンの際立った見どころとされています。時折、フリーズと組み合わせたり、フリーズで締めくくったりすることも見受けられます。
フリーズ
トップロック、フットワーク、パワームーブなどの一連の流れから音に合わせて、自身の体の動きを数秒間停止するムーブで、逆立ちや肘・頭で身体を支える逆さまのポーズが特徴です。
パリ2024大会では、男女それぞれ16名の選手が1対1で直接対決します。各選手は自らの演技を披露し、相手はそれに応じて返します。9人のジャッジは、「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つの基準に基づいて採点を行います。審査中は、各審査員がタブレットを使用して各要素の得点を評価していきます。
競技初回実施大会 | パリ2024大会 |
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TEAM JAPAN初出場大会 | パリ2024大会 |
競技別累計メダル数 |
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2024年8月21日時点
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